桃の香りをキャンバスに、言葉と物語を紡ぐ
嗅覚のデジタライゼーションによって新たな顧客体験を提案するSCENTMATIC株式会社(以下「セントマティック」)は、2024年7月12日、岐阜県高山市立国府小学校にて、感性教育プログラム「香りの授業」を開催しました。
この授業は、子どもたちの嗅覚を刺激し、そこから生まれたイメージを言葉や物語に表現することで、豊かな感性を育むことを目指しています。セントマティックは、2021年11月より、各地で独自の香りを用いて、教育機関と連携し「香りの授業」を開催してきました。
10地域目となる高山市立国府小学校では、地元の生産者「つむぎ果樹園」の協力を得て、収穫されたばかりの桃の香りを教材に採用しました。授業当日は、とれたての桃が教室に届けられ、子どもたちはそのフレッシュな香りに包まれながら授業に臨みました。
五感を刺激する「香りの授業」プログラム
授業では、まず子どもたちは目を閉じて桃の香りに集中し、そこから浮かんだイメージを自由に書き出しました。次に、書き出した言葉の中から好きなものを選び、オリジナルの物語を創作しました。最後に、完成した物語を互いに発表し合い、それぞれの感性や表現方法を共有しました。
子どもたちの創造性を育む「香りの授業」
参加した児童からは、「香りをかいで浮かんだ言葉は、全部正解だと先生に教えてもらったので、自分の好きなように書けました」「私は、貧しい家に生まれた女の子が成長していく物語を作りました。みんなの作品は私の作品と全然違って、自分の発表を聞いてもらうのも、みんなの発表を聞くのもおもしろかったです!」といった感想が寄せられました。
高山市立国府小学校の校長である上出武則先生は、「子どもたちの創造力を育む『香りの授業』は、物語の創作に限らず、将来彼らが問題解決やチャレンジに取り組む際に、自由で豊かな発想を拓くためのヒントを与えてくれる素晴らしい機会だと感じました」と語っています。
地域と繋がる、香りの力
つむぎ果樹園の代表である前坂治臣氏は、「桃の香りから生まれた子どもたちの物語に、『幸せ』というワードが数多く入っていたことに、生産者として喜びを感じました。授業をきっかけに、大人になった彼らが桃の香りから地元を思い出してくれたら嬉しいです」と、地元への愛着を育む「香りの授業」への期待を込めて話しています。
セントマティック:嗅覚のデジタライゼーションの先駆者
セントマティックは、香りを言語化するAIシステム「KAORIUM」を開発し、あらゆるものに情緒的な体験価値をプラスする、共創型の香りのビジネスデザイン集団です。
従来、個人の感覚の違いによって、香りのイメージを他者に伝えることは難しく、明確な指標が存在しませんでした。KAORIUMは、この課題を解決し、様々なビジネスシーンにおける香りの活用を促進します。
セントマティックは、香りと言葉による「香りの体験」を通じて、人の感性を進化させ、あらゆる業界のビジネスに革新をもたらすことを目指しています。
「香りの授業」の更なる展開
「香りの授業」は、教育機関から大きな反響を得ており、2024年下半期は全国各地で毎月開催されることが決定しています。今後もセントマティックは、地域と連携し、子どもたちの感性を育む「香りの授業」を展開していく予定です。