盆栽と瓦の共演
2024-12-12 11:34:15

世界に広がる盆栽文化と瓦職人の出会いが生んだ「盆瓦 2024」

盆栽と瓦の融合: 「盆瓦 -bon kawara- 2024」開催レポート



2024年11月30日から12月1日、「盆瓦 -bon kawara- 2024」が白沙村荘で開催されました。このイベントは、伝統的な盆栽と瓦鉢のコラボレーションをテーマにし、参加者たちに日本文化の深さを感じてもらう機会となりました。運営は、瓦職人集団として名高い株式会社大佛が主導しており、イベントを通じて次世代へ文化を引き継ぐ重要性が強調されました。

トークセッションで深まる理解



イベント初日には、TRADMAN’S BONSAIの小島鉄平氏と大佛の庄司達馬氏によるトークセッションが行われ、互いの仕事への姿勢や文化継承についての意見が交わされました。小島氏が語った「木と鉢の相性が盆栽の良さを決定する」という言葉からは、作品への高いこだわり、特に「鉢合わせ」に対する真剣さが伺えました。「でこぼこに重なるように植えられている時、それは確かに美しい。だが完璧に調和してこそ良い盆栽になる」と語る小島氏の話は、状態だけでなく心にも響きました。

庄司氏も同様に、「品質に妥協は許されない。良い作品を作り上げるためのコミュニケーションが必要だ」と力強く語り、両者の情熱が会場全体に伝染していくかのようでした。

多彩な神獣たちが登場



「盆瓦」イベントでは、盆栽と瓦鉢の共演による7作品が披露され、その中でも特に注目されたのは「ドラゴン」と名付けられた作品です。強大な樹形は天を駆け上がるドラゴンを表現し、盆栽と瓦鉢が見事に調和しています。他にも、青龍、白虎、朱雀などの神獣が盆栽と瓦のアートで表現され、それぞれ異なる物語を紡ぎ出していました。

作品解説


  • - 玄武ーGEMBUー: 北方を守護する神獣である玄武は、うねるような幹と瓦鉢の質感で表現されています。
  • - 白虎ーBJAKKOー: 筋骨隆々の白虎は、円形の瓦鉢で、神秘的な風を纏っています。
  • - 青龍ーSEIRJUー: 空を舞う龍を象徴した真柏の姿からは、ひたすらに天を目指す力強さが感じられます。

作品一つ一つが、自然の美しさと職人の技術を融合した素晴らしい出来です。

ワークショップやVR体験も開催



さらにイベントでは、子どもたちを対象にしたミニ盆栽作りのワークショップも行われました。参加した子どもたちは、盆栽の作成を通じて、伝統文化を学びながら楽しむことができました。保護者からも「素晴らしい経験だった」というコメントが寄せられ、地域における伝統の継承という意味でも成功したといえるでしょう。

また、VR体験チケットも販売され、幻想的な夜間特別バージョンが公開されるなど、より多くの人々に盆栽文化を届ける取り組みも行われました。

未来へと繋がるイベント



最後に、庄司氏は「このイベントを通じて瓦鉢が盆栽と共に新しい価値を生むことができた。この体験を活かし、伝統的な素材を現代の文化と結びつけていく。」という挨拶をし、今後の活動への抱負を述べました。

「盆瓦 -bon kawara- 2024」は、単なるエキシビションを超え、日本の伝統を未来の世代へ繋げる重要な試みとして記憶に残るイベントとなりました。


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会社情報

会社名
株式会社 大佛
住所
京都府京都市北区西賀茂蟹ケ坂町4-1
電話番号
075-493-5580

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