中国の自然と家族の絆を深める新しいプログラム
2025年の8月、甘粛省の美しい風景を背景に、日本からの自然教育プロジェクトが始まります。この企画は、NSGグループの一員である国際自然環境アウトドア専門学校(i-nac)が中心となり、アウトドアブランド「キャプテンスタッグ」と「村の鍛冶屋」と共に進められます。中国の「双減」政策の影響で、家庭教育が新しい方向にシフトし、アートやスポーツ、自然体験の重要性が再認識されている中、日本式の自然教育が既に中国で展開されることになりました。
プロジェクトの背景と意義
中国では最近、補習や塾の負担を軽減する「双減」政策が導入され、これにより教育内容が変化しています。家庭教育は「アート・スポーツ・自然体験」へと重きを置くようになり、子供たちの非認知能力を高める取り組みが求められています。i-nacは20年以上にわたり国内で自然教育を行ってきた実績があり、これは中国での教育の新たな可能性を示すものとして注目されています。
このプロジェクトは、日本の高品質なキャンプギアを活用し、安心・安全な環境での野外体験を通じて、参加者に自然の大切さを学んでもらうことを目的としています。また、事業パートナーとして花水木合同会社の協力を得ることで、成功に向けたしっかりとした基盤が築かれました。
多彩なプログラムの日程
この中国キッズキャンプは、6日間にわたって実施され、参加者は7歳から16歳の子供たちとその保護者を対象としています。各日の日程は充実しており、以下のような内容が予定されています。
1日目:アイスブレイクと川遊び
参加者は蘭州中川国際空港で集まり、オリエンテーションを行った後、川遊びを通じて互いに交流を深めます。チベット文化を感じながらの夕食も特徴的です。
2日目:ハイキングと流しそうめん
氷溝河周辺での自然観察ハイキングの後、日本の流しそうめんを体験。午後には雨天プログラムもあり、参加者が楽しめる工夫がされています。
3日目:トレッキングと文化体験
自分で作ったおにぎりを持ち、標高4000mを目指すトレッキングが行われます。夕食後にはキャンプファイヤーや民族舞踊体験も待っています。
4日目:砂漠でのキャンプ体験
民勤砂漠に移動し、様々な野外活動や夕日観察を楽しみます。野外料理チャレンジもあり、参加者が自ら調理をする機会が与えられます。
5日目:文化と歴史体験
武威市博物館などの見学を通じて中国の文化・歴史に触れ、最終日は感情カードを用いた振り返りを行います。
参加者の声
参加した子供たちからは、「流しそうめんが楽しかった」「星空が一番印象に残った」「トカゲを捕まえたのが忘れられない」などの声が上がっています。一方、保護者からは「子供が挑戦する姿を見て誇らしかった」「日本の先生との交流に感動しました」といった感想が寄せられています。このような体験が、親子ともに成長する大切な機会となったことが伺えます。
終わりに
このプロジェクトは、日本式の自然教育を中国に広げるだけでなく、参加者が自然を通じて体験し、学ぶ機会を提供することを目的としています。今後もi-nacは、このような国際的な教育交流を進めていく姿勢を固持していく予定です。アウトドアメーカーも、教育現場で活用される製品展開の可能性を探ると同時に、実践的な価値を提供していくことを目指しています。