Finatextグループ、求人ビッグデータを活用した賃金分析プロジェクトを開始
株式会社ナウキャストは、Finatextグループの一員として、最新の求人ビッグデータを利用して地域別・職種別の賃金および求人動向を分析する新たなプロジェクトに取り組んでいます。本プロジェクトは、令和6年度における厚生労働省委託事業「公開求人情報の収集・分析に関する調査研究事業」に基づいて行われます。
背景
近年の日本では、少子高齢化が進み、労働人口が減少しています。この状況下では、希望する労働者がスムーズに職場を移動できる環境づくりが求められています。具体的には、職業や地域ごとの求人情報を集約し、求職者自身が積極的にキャリアを形成できるような情報提供が重要です。
厚生労働省では、ハローワークのデータを基にした有効求人倍率によって雇用状況を分析していますが、最近では民間の人材サービスの重要性も増しています。このような状況の中で、「三位一体の労働市場改革の指針」では、ハローワークと民間人材会社が持つ求人情報を集約し、求職者のキャリア形成を支援するための情報整備が提唱されています。
調査研究事業の詳細
本調査研究プロジェクトでは、特定の職種と地域に焦点を当て、求人情報を収集してその傾向を分析します。ナウキャストは、フロッグが整理したハローワークや民間の求人情報サイトから得たデータを基に、5つの職種に関する求人件数と賃金情報(賃金の上限・下限の平均)を集計しました。また、正社員やアルバイト・パートの求人件数と賃金の変動についても詳しく分析し、得られたデータはハローワークの数値や民間の統計との比較検証にも利用されています。
このプロジェクトは、就職活動中の求職者やキャリアコンサルタントにとって非常に価値のある情報を提供することを目的としています。具体的な分析結果は厚生労働省の公式報告書を通じて公開される予定です。
今後の展望
ナウキャストでは、求人ビッグデータを駆使し、労働市場の変化にいち早く対応していく方針です。今後も、労働者が自分に合った職場を見つけられるよう、データ解析による賃金・求人動向の把握を支援する活動を続けていくことを誓っています。
Finatextグループとナウキャストの将来像
Finatextグループは「金融を“サービス”として再発明する」というミッションを掲げています。このミッションのもと、次世代金融インフラの提供を通じて、組込型金融の実現を目指しています。ノウハウと技術力を活かし、ナウキャストはオルタナティブデータを駆使してデータ解析事業を展開しています。利用されるデータには、POSデータ、クレジットカードの決済情報、求人広告データが含まれており、企業の日常業務の支援を行っています。
ナウキャストは、250社以上の国内外の金融機関やシンクタンク、政府関連機関などと連携し、経済統計のリアルタイム化や企業戦略の可視化に繋げるサービスを提供しています。
今後も、Finatextグループならではのユニークなアプローチを活かし、社会全体に貢献する金融サービスを展開していくことで、より良い未来の構築を目指していくでしょう。