「残念な夫」卒業への道標！イクメン大学で理想の男性像を育成

少子化が深刻化する現代において、男性の育児参加は社会的な課題となっています。そんな中、2015年1月29日、大阪・梅田に男性向け教育機関「イクメン大学」が開校しました。

この大学を設立したのは、結婚相談所やフィットネス事業を経営する秋山剛氏。自身も20年以上の結婚生活を送るベテランパパであり、元プロボクサーという経歴も持つ異色の経営者です。

少子化の背景には、男性の未婚率の高まりが挙げられます。総務省の調査によると、30代前半男性の未婚率は47％に達し、2人に1人が独身という現状です。さらに、交際相手がいないと答えた男性も7割以上に上ります。

秋山氏は、この問題の解決策として、男性の育児参加の促進に着目。「男性が育児に消極的なのは、知識や経験の不足による自信の欠如が原因」と考え、イクメンを育成する場としてイクメン大学を設立しました。

イクメン大学：6つの男子力を磨くプログラム

イクメン大学では、「家事」「育児」「料理」「コミュニケーション」「ボクシング」「外見魅力」の6つの分野を網羅した『SIX UP!プログラム』を提供。各分野の専門家による講義を通して、男性が女性から求められる魅力を総合的に高めることを目指しています。

プログラムの内容は以下の通りです。

コミュニケーションUP！「心理学」: デートプランの作成を通して、女性の心理を理解し、良好なコミュニケーションを築くためのスキルを習得します。講師はコミュニケーション心理学講師、語学教室講師の嶋村ひとみ氏です。
おもてなし力UP！「料理」: 包丁の使い方から始まり、女性が好む料理を学ぶことで、家庭での役割を積極的に担うためのスキルを習得します。講師は料理教室先生の久保崇裕氏です。
マネジメント力UP！「ビジネス・整理整頓」: 一級建築士の土肥晶子氏とライフオーガナイザーの大黒裕佳子氏を講師に迎え、家事やビジネスシーンでも役立つ整理整頓術を学びます。
内なる自信UP！「ボクシング」: 秋山剛氏自らが指導するボクシングを通して、自己との戦いを通して自信を養います。
経験値UP！「育児」: 助産師の徳山可奈氏による講義で、沐浴や妊娠体験を通して、育児の知識と経験を深めます。
外見魅力UP！「ファッション」: ファッションコンシェルジュの稲浜恵美氏が、男性の魅力を引き出すファッション術を伝授します。

2ヶ月間の隔週土曜・日曜日に開催され、全12回（1日2授業）のプログラムは10万円。修了者には「イクメン士」の認定証が授与されます。30～40代の独身男性や、これから育児を始める男性を対象に、結婚や育児への自信と前向きな姿勢を育むことを目的としています。

イクメン大学学長：秋山剛氏

学長を務める秋山剛氏は、高校時代に結婚、出産を経験し、19歳でプロボクサーとしてデビュー。その後24歳で起業し、現在は電気工事、ボクシングジム、結婚相談所の3事業を経営する多忙なパパです。

自身の経験とブライダルビジネスを通して、結婚相手を見つけるだけでなく、男女の心理的な違いを理解し、それを埋めることが結婚への近道であることを確信。その経験から、恋愛、結婚、子育てに必要なスキルを総合的に学べるイクメン大学を設立しました。

イクメン大学は、単なるスキル習得の場ではなく、男性が人生を楽しみ、自信を持って家庭を築き、幸せな家族生活を送るためのサポートを行う場所です。少子化対策の一助となる存在として、今後の更なる発展に期待がかかります。