新時代の広告分析
2018-10-05 08:50:02

デジタル時代のマーケティング効果を可視化する共同研究が始動

デジタルマーケティングの新たな試み



近年、デジタル・マーケティングは急速に進化し、企業の広告投資効果の可視化が求められるようになっています。従来のマーケティング施策では、オンラインとオフラインの効果を的確に評価することが難しく、特にPRや店舗販促など、オフライン施策との相乗効果については明確な分析が行われていませんでした。そこで、株式会社オズマピーアール、キッコーマン株式会社、東京大学大学院工学系研究科の大澤研究室、そして株式会社日本データ取引所の共同で、新たなデータ活用法を開発する研究が始まりました。

研究の背景と目的



この共同研究は、消費者の行動を促すマーティング・コミュニケーションの戦略をデータに基づいて設計し、効果的な施策を明らかにすることを目的としています。研究は2018年7月から2019年6月までの期間で行われ、各企業が提供する多様なデータを基に、生活者の消費行動に与える影響を測定する指標を策定する手法を開発することが中心となります。

具体的な研究内容



1. 効果測定指標の策定
各企業の中長期的なマーケティング活動が消費者行動に与える影響を定量化します。具体的には、購入行動やブランド認知度向上など、企業のPR活動の成果を測定するための指標を考案します。

2. データの設計と分析手法の確立
収集したデータを元に、効果測定に必要なデータをどのように設計・分析するかについての手法を確立し、シナリオを生成します。

3. 実証実験の実施
最後に、策定した手法や指標の有効性を企業内で実証するための実験を実施し、得られた知見を各企業の実務に反映させることを目指します。

各企業の取り組み



オズマピーアールのアプローチ



1963年からPR領域で活動を続けてきたオズマピーアールは、業界におけるデータ分析を通じて、PR活動の成果をアウトプットだけでなく、アウトカムで測定する重要性を訴えています。この共同研究を通じて、より具体的に生活者の行動に及ぼす影響を解明しようとしています。

キッコーマンの「おいしさ未来研究センター」



キッコーマンもまた、消費者本位の研究を進める中で、デジタルを駆使した新しいマーケティング手法の開発に取り組んでいます。消費者の情報接触や購買行動を踏まえた研究を行い、商品の魅力を引き出す要因を探求しています。

東京大学大学院 大澤研究室の役割



大澤研究室では、データ解析の手法を用いて新たな価値を引き出す研究を行っています。特に、データジャケットと呼ばれる手法を用いたデータの流通促進を目指しており、その成果は官民のデータ駆動型イノベーション創出事業にも貢献しています。

結論



この共同研究は、デジタル・マーケティングの未来を切り開く一歩となるでしょう。オフライン施策とデジタル施策の連動性を理解し、広告投資効果を可視化することが、企業の売上にどのように寄与するのかを理解する手助けとなることが期待されます。マーケティングの新しい波が、この研究によって生まれることを願っています。

会社情報

会社名
株式会社日本データ取引所
住所
東京都中央区日本橋3丁目2番14号 新槇町ビル別館第一 1階
電話番号
03-5050-4794

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