Neusignal Therapeutics、世界初のアルツハイマー治療薬の臨床試験を成功に終了

Neusignal Therapeutics、NTX-083の臨床試験が順調に終了



Neusignal Therapeutics株式会社(以下、NTX)は、東京大学医学部附属病院(東大病院)において、アルツハイマー型認知症に対する新薬NTX-083の最初のヒト投与試験(First in Human試験)を実施し、全ての健康成人参加者への投与を無事に完了したことを発表しました。この試験は、NTX-083の安全性、忍容性、及び薬物動態の確認を目的とした医師主導の治験であり、2025年2月18日からスタートしました。

臨床試験の意義



NTX-083は、健康な成人を対象にした試験を通じて、アルツハイマー病治療の新たな可能性を切り開くことが期待されている薬剤です。現在、アルツハイマー病は世界中で多くの人々に影響を及ぼす病気であり、この治療薬の開発は患者やその家族にとって大きな希望となるでしょう。

試験過程において、NTXは参加者の安全性と薬剤の忍容性を確認し、今後の治療薬としての実用化に向けた重要なデータを収集しました。これらの結果を元に、NTXは企業治験として健康成人を対象にした反復投与試験を行う予定です。

アルツハイマー患者を対象にした次のステップ



NTXは、アルツハイマー型認知症患者を対象としたPhase 1b治験の準備も進めており、治療薬を待ち望む多くの患者とそのご家族に早く届けられるよう努力しています。この取り組みは、患者にとっての新たな選択肢を創出する要素として注目されています。

企業の背景と支援



NTXは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受けながら、東北大学の研究を基にした創薬プロジェクトを推進しています。ここの治療薬候補NTX-083は、AMED創薬ベンチャーエコシステム強化事業に採択され、多くの関係者の助けを受けて開発が進められています。今後もさらなる研究を通じて、この治療薬の開発を加速させていく方針です。

NTXの代表取締役、有本達氏は、「私たちは患者の希望となるべく、引き続き開発を進めていきます。」と述べました。

会社情報



  • - 設立年月:2022年4月
  • - 所在地:〒103-0023 東京都中央区日本橋本町3丁目11-5
  • - 代表者:有本 達
  • - 事業内容:認知症や精神疾患治療薬の研究・開発、脳疾患に関する創薬シーズ探索
  • - 公式サイトNeusignal Therapeutics

今後のアルツハイマー型認知症治療薬の進展に注目が集まります。

会社情報

会社名
Neusignal Therapeutics株式会社
住所
東京都中央区日本橋本町3-11-5日本橋ライフサイエンスビルディング2 604
電話番号

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