2023年4月14日から20日まで、重症心身障害児とその母が沖縄旅行を実現しました。この旅は、NPO法人あえりあの代表である高橋亜由美さんが同行し、医療的ケアをサポートする形で行われました。
この旅行の背景には、重症心身障害児がより豊かな生活を送るための支援の重要性があります。旅行は一般的に自由に行えるものとされますが、医療的なケアを必要とする方にとっては、事前の準備や支援が欠かせません。
高橋さんは、看護師および保健師としての専門知識を活かし、旅行の計画段階から細かくサポートを開始しました。飛行機での移動や宿泊先の選定、現地での医療機関との連携など、ケアを受けるS君とその母が安心して旅行を楽しめるよう、綿密な準備が必要でした。
旅行当日、S君は特別な機器や医療器具を使用しながらも、沖縄の美しい景色に触れ、新たな体験を楽しむことができました。母親はS君とともに、この特別な旅行を通じて得た思い出を大切にし、彼の日常に新たな希望を見出しました。
旅行後、4月30日に開催された報告会では、母親や作業療法士、参加者がそれぞれのコメントを寄せ、旅行の意義や今後の支援の在り方を考える貴重な機会となりました。報告を通じて「制度内でのケアも大切だが、普通の人間としての希望を叶える支援が重要」との意見が多く寄せられ、参加者間で共感の輪が広がりました。
また、参加者の中からは、「札幌から沖縄まで行くなんて素晴らしい」との声も上がりました。この一つの挑戦が、他の重症心身障害児やその家族の励みになるとともに、彼らが日常の枠を越えて活動できるきっかけとなることを期待する声が多く聞かれました。
報告会のレポートは、NPO法人あえりあの公式サイトで公開されています。興味のある方は、ぜひこちらのリンクをチェックしてください。
報告会のレポートはこちら
このような活動を通じて、重症心身障害児が家庭だけでなく、地域社会の中でより豊かに生きていける未来を目指したいと思います。