テラヘルツ車両通信
2026-11-05 11:42:45

テラヘルツ波を使用した新しい車両通信技術が未来の自動運転を支える

高速通信を実現するテラヘルツ波



国立大学法人京都大学の原田博司教授と香田優介准教授の研究グループは、300 GHz帯のテラヘルツ波を用いた車両通信システムにおいて、驚異的な14.6 Gbit/sのデータ伝送速度を実現しました。これは、第5世代移動通信システム(5G)の無線通信規格に基づくもので、今後の自動運転技術における大容量情報の伝送を支える重要な成果です。

実験内容と成果



研究チームは、実際に走行する車両から最大140 m離れた場所に設置された受信機に対して、14.6 Gbit/sのデータを伝送することに成功しました。これにより、車両が取得する高精細映像や精度の高い3D地図などのデータを、高速で送信することが可能になります。特に、車両間や車両と路側インフラとの間で情報を迅速に交換する“V2X”通信システムの実現へとつながります。

実験では、時速20 kmで走行する車両からのデータを、300 GHz帯の広帯域信号を用いて伝送しました。この試験は、2026年に開発された6G向けテラヘルツ波の広帯域移動伝送試験装置を使用して行われ、受信機との通信範囲は最大140 mに達しました。特に、この技術は従来の5Gと比較して20倍の帯域幅を持つため、取得したデータを迅速に処理し、送信することが可能です。

自動運転分野への影響



自動運転車両は、より多くのデータをリアルタイムで取得し、交換する必要があります。テラヘルツ波を使用するこの通信技術は、位置情報、センサー情報、周辺環境の情報を瞬時に伝送できることで、交通事故の減少や自動運転の高度化に寄与します。この新たな技術は、特に自動運転車が交差点や他車両との情報共有をする場面において、その効果を発揮します。

未来への展望



今後、テラヘルツ波を利用したV2X通信技術のさらなる研究開発が進められ、高速無線通信インフラの実現が期待されています。具体的には、通信エリアの拡大や、より安定したデータ伝送の改善に向けた新技術の開発が進むことでしょう。テラヘルツ帯を用いたこの通信システムは、将来的に自動運転システムにとって不可欠なインフラとなる可能性があります。

この技術の進展により、自動運転の安全性や効率性が飛躍的に向上し、未来の交通環境が一新されることが期待されます。自動運転車の実用化に向けた大きな一歩を踏み出した今回の成果は、テラヘルツ帯の可能性を最大限に引き出すものとなるでしょう。](https://www.dco.cce.i.kyoto-u.ac.jp/ja/PL/PL_2026_11.html)。

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京都大学 原田研究室
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