マッチボックスが東村山新規事業創出プログラム2024に採択
新潟県新潟市に本社を置く株式会社Matchbox Technologies(以下、マッチボックス)は、2025年1月から東京都東村山市が実施する「東村山新規事業創出プログラム2024」に採択されたことを発表しました。このプログラムは、地域の企業とスタートアップが協力し新たな技術やアイデアを導入することで、地域の競争力を高めることを目的としています。
プログラムの目的と内容
このプログラムでは、東村山市の企業に対し新しいテクノロジーを導入し、既存事業のイノベーションを推進します。その中でも、マッチボックスはこのプログラムにおいて、東村山市唯一のクラフトビール醸造所であるDISTANT SHORES BREWING株式会社(東京都東村山市)に、自社開発のセルフソーシングSaaS「matchbox」を導入することが決定されました。
マッチボックスのサービスは、企業が自社独自でスポットワーカーを募集・採用・管理することができるもので、効率的な人材マネジメントが実現できます。特に、短時間・短期間で働く人材を必要とする企業にとって、非常に価値のあるツールとなります。
DISTANT SHORES BREWING株式会社の現状
DISTANT SHORES BREWINGは、2017年に設立され以来、地域のイベントに積極的に参加し、その独特なビールでファンを増やしてきました。しかし、コロナ禍においてビアフェスの中止や飲食店の営業制限、自社のテイスティングルームの閉鎖により、顧客との直接的な接点が減少してしまいました。この状況を打破するために、同社はデジタルツールの導入による効率化を求めていたのです。
提供されるソリューション
マッチボックスは、同社に対しタップルームや製造工場の作業補助スタッフを募集するためのシステムを提供します。このシステムにより、企業は1日数時間単位で柔軟に働く人材を募集することができ、採用や労務処理の自動化を通じて事務作業の時間を大幅に削減できます。この結果、DISTANT SHORES BREWINGは効率的に事務作業を行いながら、必要な人材を効果的に確保できます。
地域と企業の共創を促進
今回のプログラムでは、東村山市が参加企業の実証実験に対して一部のサポートを行っています。特に、プログラムで協力する企業の課題解決をテーマに、地域の資源を最大限に活用することを目指しています。
東村山市の地域創生部産業振興課の大澤氏は、クラフトビール醸造所や地域の企業がますます盛り上がりを見せる中で、マッチボックスの導入がDISTANT SHORES BREWINGに新たなファンをもたらすことを期待しています。また、今後の都市計画や地域の発展において、この取り組みが一助となることを願っています。
マッチボックスの今後の展開
マッチボックスは、この取り組みを通じて地域における人材マネジメントのデジタル化を進め、企業が柔軟に働ける環境を構築することを目指します。『matchbox』の導入により、企業はOBや退職者などを含む独自の人材プールを形成し、小規模での採用を実現するとともに、業務の効率化を図ることができるでしょう。2025年以降は、マッチボックスを通じて採用を充足させることを目標に掲げています。
このような取り組みは、企業だけでなく地域全体の発展にも寄与することが期待されています。マッチボックスが東村山での新たなビジネス創出にどのように寄与するのか、注目が集まります。