富山市ガラス美術館10周年記念展「日本の現代ガラス」開催のお知らせ

富山市ガラス美術館開館10周年記念展「日本の現代ガラス」

富山市ガラス美術館は、2025年11月1日（土）から2026年1月25日（日）までの期間、開館10周年を記念した展覧会「めぐりあう今を映す―日本の現代ガラス 1975－2025」を開催します。この展覧会では、日本の現代ガラスアートの発展とその現在を振り返る特別な機会を提供します。

日本の現代ガラスの歴史

1970年代後半、日本ではガラス制作が作家の手によって行われる動きが本格化しました。それまでの職人との協働から、作家自身が主体となる新しいスタイルが生まれたのです。この転換点の一因として、1977年に多摩美術大学に日本初のガラス専門課程が設立されたことや、1978年の第8回世界クラフト会議・京都が挙げられます。これらの出来事は、国内外のガラス芸術における国際交流を促進し、作家たちの創作活動に多大な影響を与えました。

作家は実験的な制作を行い、ガラスの特性を最大限に生かした作品を追求しました。1990年代に入ると、彼らの表現はさらなる空間的かつ大規模な作品へと展開し、2000年代に入ってからは独自の制作手法を模索する動きや、社会の変化に応じた作品が増えるなど、ガラスアートは多様な可能性を秘めています。

展覧会の見どころと概要

本展覧会では、1975年から2025年までの50年にわたる日本の現代ガラスの変遷を網羅し、各時代を代表する作品を通して、ガラスの新たな表現の可能性を提示します。出展作家たちの「今」の実感が映し出された作品をお楽しみいただけます。

開催概要

- 会期: 2025年11月1日（土）～2026年1月25日（日）
- 会場: 富山市ガラス美術館2・3階展示室1－3
- 主催: 富山市ガラス美術館
- 観覧料: 一般1,200円（団体1,000円）、大学生1,000円（団体800円）
- 開館時間: 午前9時30分～午後6時（毎週金・土曜は午後8時まで）
- 休館日: 第1・3水曜日、12月29日～1月1日

また、展覧会には特別プログラムも用意されています。例えば、ワークショップ「キルンワークでガラスのオブジェを作ろう」や、展示作家によるクロストーク、特別講座「日本のガラス芸術史」など、多彩な内容が楽しめます。

プログラムの詳細

- ワークショップ: 12月6日、13日（申込制）
- 作家クロストーク: 12月21日、参加無料
- 特別講座: 1月10日、参加無料（定員制）
- ギャラリートーク: 各回参加無料

プログラムに関する最新情報や詳細は、富山市ガラス美術館の公式ウェブサイトやSNSで随時更新されるので、ぜひチェックしてみてください。この機会に、ガラスが持つ独自の魅力をぜひ体感してください。

この展覧会は、現代ガラスアートの魅力を多くの人々に伝えることを目的としており、若い世代を含むすべての人々に新たなインスピレーションを提供します。皆様のご来場を心よりお待ちしております。