イトーキの本社オフィスが世界39位の評価を獲得
株式会社イトーキ(東京都中央区、代表取締役社長:湊 宏司)は、同社の本社オフィス「ITOKI DESIGN HOUSE TOKYO」が、世界的なワークプレイス・エクスペリエンスのベンチマークである「Leesman Index」において、2年連続で「Leesman(R)+ Excellent」の認証を受け、世界39位にランクインしたことを発表しました。この成果は、2025年11月30日時点のもので、世界122か国、9,000拠点以上を対象とした評価の中でのものです。
この認証は、ITOKI DESIGN HOUSE TOKYOが特に「現在のオフィスで生産性の高い仕事ができる」との調査項目で80.0%を記録したことに起因しています。これは昨年のスコア75.9%を上回り、グローバルベンチマークの66.4%と比べても高評価でした。このようなスコアの向上は、オフィス環境が従業員の業務成果に直接つながることを示しており、イトーキはその点でも評価されています。
生産性評価の背後にある要因
今回の調査結果を受けて、イトーキは2025年8月のデータを基に生産性向上に寄与する重要な要素を分析しました。その結果、以下の3つの要素が特に高い相関を示しました。
1.
ABW(Activity Based Working)の実践
従業員が自身の仕事に最も生産的に取り組める場所を自由に選べるよう、多様な活動空間を提供するオフィス環境。
2.
質の高い空間デザイン
長年の研究に基づく設計が、オフィスでの体験や居心地を向上させています。
3.
刷新した会議室予約システム
従業員が必要な時にスムーズに利用できる会議室予約システムを導入し、生産性向上に寄与。
特に会議室予約システムの刷新は今年度の重要なポイントであり、これによって従業員の働く体験が向上したと考えられています。
予約システムの効果
2025年度に導入した「Reserve Any」という会議室予約システムは、アルゴリズムによる自動割り当て機能や経済学的知見を応用したポイント制を採用しており、「利用の偏り」や「不公平感」を自然に抑制する仕組みが整っています。このシステムにより、従業員は必要な時間に適切なスペースを予約できるようになり、業務の進行がスムーズになりました。
また、予約システム導入後、会議室の稼働率は69.9%から85.0%に増加し、利用可能時間も前年比121%増加しました。面積を新たに追加することなく、既存のリソースを最大限に活用する新たな運用モデルとしています。この結果はオフィスの効率性や公平性が向上したことを示しています。
人的資本経営への寄与
従業員の働く体験の質向上は、人的資本経営にも良い影響を与えています。エンゲージメントスコアが向上し、インターン応募数も増加するなど、イトーキが運営するITOKI DESIGN HOUSEの取り組みが従業員満足度を高め、採用競争力にも寄与しています。これにより企業価値の向上にもつながっています。
今後もイトーキは、自社の実績を基にした知見を活かし、人的資本経営支援サービスを通じてより豊かな働き方の創造に貢献する予定です。
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向かう未来の働き方
イトーキの取り組みは、オフィスワークの未来を占う重要な要素となっており、今後の展開にも期待が寄せられています。新しい働き方やワークプレイスの提案を続けるイトーキに、注目が集まります。