岡山大学とカセサート大学の短期国際共修プログラム
国立大学法人岡山大学は、2025年4月11日から5月1日までの期間、タイのカセサート大学から7名の学生を迎え入れ、春期短期受入プログラムを実施しました。このプログラムは、カセサート大学からの依頼を受けて、グローバル人材育成院が中心となり推進されています。
開講式と新たな交流の始まり
プログラムの開始に当たり、4月14日に行われた開講式には、岡山大学の鈴木孝義副学長が出席し、「短い期間ですが、岡山での経験を存分に楽しんでほしい」と述べ、学生たちを励ましました。また、カセサート大学の引率教員であるTassanee Juntiya副部長も挨拶を行い、プログラムの実施に向けた感謝の意を表しました。これにより、両大学間の連携の重要性が再確認されました。
多様な学習活動を通じての国際理解
参加学生たちは、国際的な視野を広げ、異文化に触れながら学ぶことを目的として、さまざまな学習活動に従事しました。日本の学生や留学生も参加し、2つのテーマ「日本語と文化の学習」および「社会問題の理解」を基にした集中講義が行われました。学生たちは熱心にディスカッションを行い、語学力や社会的な課題への理解を深めることができました。
実地体験による地域との触れ合い
プログラム期間中、参加者は座禅体験を行ったり、地域の祭りに参加したりするなど、単なる講義にとどまらない豊かな経験をしました。曹源寺での座禅は、心を落ち着ける貴重な体験であり、地域社会との絆を深める素晴らしい機会となりました。さらに、備前国総社宮の春季例大祭にも参加し、実地での学びを通じて岡山の文化と伝統への理解が深まりました。
プログラムの意義と未来への展望
今回のプログラムは、岡山大学が採択された「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業」の一環として位置付けられており、岡山大学の「国際化に関する将来ビジョン―Toward 2035―」にも寄与するものです。このプロジェクトは、日本人学生と外国人留学生が共に学ぶ場を提供することで、国際的な感覚を育むことを目指しています。
今後、岡山大学のグローバル人材育成院はさらなる国際共修の機会を提供し、学生の国際的な学びを支援していく方針です。このような活動を通じて、岡山大学は地域の中核的な存在として、国際的な協力を推進し続けるでしょう。
参加学生たちがどのように成長し、将来の社会で活躍するのか、引き続き見守る価値があります。地域に根ざした大学として、岡山大学の次なる取り組みにも期待が高まります。