オーストラリアから来た小学生、半年でそろばん3級に合格した驚きの実績

小5のオーストラリア留学生が日商そろばん3級に合格！

オーストラリアから来たバーン・ロイダー・美愛さん（小学5年生）が、来日からわずか半年で日商珠算検定3級に合格するという快挙を成し遂げました。美愛さんは2024年11月の来日当初、日本語や九九に不安を抱えつつも、日々50分間の練習を継続。2025年6月22日には検定に挑戦し、ほぼ満点を獲得するという素晴らしい結果を残しました。

彼女は「合格できる自信があったが、満点に近い点数で驚いた。次は2級に挑戦したいし、オーストラリアに帰ってもそろばんを続けたい」と話しており、その意欲は高まるばかりです。これは、そろばんを学ぶ上での強いメッセージを持った事例であり、特に両手そろばんの効果を示すものとなっています。

日商そろばん3級とは

日商珠算検定3級のレベルは、30分の試験で各科目100点、合計300点満点中240点以上で合格となります。具体的には、掛け算（3桁×4桁、小数あり）や割り算、みとり算など、合計50問を解く必要があり、2025年6月の合格率は52.5％と、かなりの実力が求められる試験です。通常は3級合格までに2〜3年かかる人が多い中、美愛さんのスピードは圧巻です。

両手そろばんの効果

両手そろばんは、通常のそろばんとは異なり、左右の手で別々の珠を操作するため、集中力や先読み力が養われるとされています。この方法により、計算スピードは片手での操作の2倍以上になると言われています。また、頭の中で珠の動きをイメージする力も自然に身に付き、暗算能力の向上が期待できます。美愛さんの成功は、両手そろばんの有効性を物語っています。

日本初の両手そろばん教材

特に注目すべきは、関西珠算学院が開発した日本初の両手そろばん教材です。この教材は、視覚的に理解しやすいイラストを豊富に取り入れ、QRコードによる指導法を学べる仕組みを持っています。子どもたちが遊び感覚で学べるように、パラパラ漫画も添付されており、難しいと感じることなくそろばんに取り組める環境を整えています。

教育理論に基づく設計

この両手そろばん教材は、教育心理学や学習理論に基づいて設計されています。従来の片手操作は理解しづらいとされていましたが、両手を使うことで直感的に学べるため、初心者にも適しています。また、子どもたちが成功体験を重ねることで、非認知能力、すなわち集中力や自己肯定感を育むことも期待されています。このような力は、将来の挑戦において重要な基盤となります。

教育の広がり

美愛さんが学ぶそろばんは、計算力を高めるだけでなく、子どもたちの自信や目標設定能力にも寄与しています。関西珠算学院では、幼児から中学生を対象に、さまざまな科目が用意されており、英語やプログラミングなど、多面的な学びが提供されています。2023年には中学生部門で全国1位を獲得した実績もあり、地元の子供たちに愛され続ける場所となっています。