アートとイノベーションの新拠点、STATION Ai
2024年10月1日に名古屋にオープンした「STATION Ai」は、日本最大のオープンイノベーション拠点として注目を集めています。この施設では、ヘラルボニーと呼ばれる企業が契約した47名のアーティストによる152点ものアート作品が展示されています。このアートの力で、利用者たちに新たな価値感や発想のきっかけを提供することを目指しています。
進化を象徴するアート作品
「進化を続けるまち」というテーマのもと、アーティストの大路裕也氏が手がけた一つの特筆すべき作品があります。愛知県を象徴する7つのテーマ(名古屋駅、名古屋城、名古屋テレビ塔、オアシス21、リニア中央新幹線、自動車、喫茶店)を題材とし、人・動物・自然が見事に組み合わさったこの作品は、全長40メートルを超える壮大なものです。このように大規模なアートが展示されることで、来場者たちに視覚的な美しさとともに新たな発見の場が提供されています。
交流とアイデアの創出
「STATION Ai」では、ヘラルボニーのアーティストたちによる個性豊かな作品が、館内の1階から7階まで彩りを加えています。この多様なアートが集まることで、人々の交流が促進され、革新的なアイデアが生まれることが期待されています。アートを通じて新しい視点を得ることができるこの空間は、訪れる人々にとってのインスピレーションの源となるでしょう。
ヘラルボニーの理念
株式会社ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、特に知的障害を持つアーティストたちとコラボレーションし、新しい文化を創造する企業です。彼らは2,000点以上のアートデータのライセンスを管理し、さまざまなビジネス展開を行っています。ヘラルボニーは、アーティストを対等なビジネスパートナーとして尊重し、正当なロイヤリティを支払うことで、持続可能なプロジェクトを実施しています。
社会に変革をもたらす
「HERALBONY」というブランドを通じて、アートを纏いながら社会に変革をもたらすという取り組みも行っています。また、商品や空間の企画、DE&I(多様性・公平性・包括性)推進に伴走するためのクリエイティブ制作、さらには盛岡にあるアートギャラリー「HERALBONY GALLERY」の運営など、多面的に事業を展開。これによって障害に対するイメージを変え、80億人がありのままに生きる社会の実現を目指しています。
まとめ
アートは人々の想像力と交流を促進する力があります。「STATION Ai」はそのクリエイティブな環境を提供し、来場者たちに新たなインスピレーションを与え続けるでしょう。アートを通じた新しい価値の創造を体験するために、ぜひ足を運んでみてください。