東北電力とSMASがEV推進に向けた連携を開始
新たな業務提携
2023年、東北電力株式会社と住友三井オートサービス株式会社(SMAS)が、法人および自治体向けのモビリティソリューションサービス「Harmmo(ハーモ)」の提供を開始するための業務提携契約を締結しました。これにより、東北6県や新潟県でのEV(電気自動車)導入をワンストップで支援し、持続可能な社会の実現を目指します。
EV導入の課題
近年、企業や自治体における社用車や公用車の電動化ニーズが高まっている一方で、充電設備の設置や運用に関するノウハウ不足が、EV導入の大きな障害となっています。SMASは、2025年3月末までに12,000台以上のEV車両を管理する実績を持つリーディングカンパニーです。これまでの経験を活かし、東北電力との連携を通じて、EV導入課題の解決に向けた取り組みを推進します。
サービス概要
「Harmmo」サービスは、以下の2つに焦点を当てています。
1. Harmmo ZERO
初期費用ゼロで充電設備を設置し、再生可能エネルギーによる充電サービスを月額制で提供します。さらに、SMASのリース車両と組み合わせたパッケージサービスも可能です。これにより企業や自治体は導入のハードルを大きく下げることができます。
2. Harmmo EVバス
大容量バッテリーを搭載したEVバスに特化し、充電設備の設計から運用・保守までを一括提供します。事業者の運行負担を減少させるため、東北電力の電力インフラ技術とSMASのEV運用ノウハウを融合し、スムーズな運行を実現します。
今後の展開
SMASは、「サステナブルな社会に向けたモビリティプラットフォーマー」として、これまで多くの自治体と共に展開してきた「ゼロカーボンシティ実現」に向けた施策をさらに強化していく予定です。リユースEVを活用した実証プロジェクトなども実施し、地域の脱炭素化とEV普及の両方の促進を図っていきます。
今後は、データ連携や車両稼働情報を活用したV2X(Vehicle to Everything)実証も検討しています。V2Xとは、車両と歩行者、道路インフラ、家庭、電力網などのあらゆるものとの間で情報や電力をやり取りする通信技術のことです。これにより、より効率的なエネルギーマネジメントが実現されるでしょう。
まとめ
今回の提携を通じて、東北電力とSMASは地域社会の脱炭素化を進めながら、EV導入への道を切り開く新たな試みを始めます。私たちの生活においても、よりクリーンで持続可能な未来を実現するための第一歩となることでしょう。今後の展開に期待が高まります。