日本気象協会、需給調整市場における価格予測サービスを開始
一般財団法人日本気象協会は、電力取引に特化した新しい予測サービス「需給調整市場価格予測」を2026年1月22日から提供することを発表しました。このサービスは、需給調整市場(EPRX)が運営する市場における価格を30分単位で予測するもので、エネルギー関連事業者の戦略を支援することを目的としています。
サービスの背景と必要性
日本では再生可能エネルギーの導入が進む一方で、電力需要の変動が大きくなっています。この状態の中で、価格予測の精度が求められるようになり、特に需給調整市場の価格は不確実性が高いため、事業者が適切に入札判断を行うためには高精度なデータが必要です。そこで、日本気象協会は「需給調整市場価格予測」を開発し、より精緻で信頼性の高い予測を提供することになりました。
需給調整市場価格予測の特徴
「需給調整市場価格予測」では、需給調整市場での三次調整力の翌日落札価格を30分単位で予測します。これにより、エネルギー関連事業者は売電先市場の最適化や、系統用蓄電池の収益最大化、戦略的な売電計画の策定が可能となります。また、気象予測データを活用し、その不確実性情報を考慮することで、より信頼性の高い予測を実現しています。
このサービスは、2025年3月に導入された「30分ブロック単位の入札」に対応し、高精度な市場分析を可能にします。卸電力取引市場(JEPX)との連携により、スポット市場価格と需給調整市場の落札価格の比較が容易になるため、事業者は最適な売電先を選択する際の判断材料を得ることができます。
今後の展望
今後、日本気象協会はこのプライス予測サービスをさらに拡充させ、一次・二次調整力にも対応することを計画しています。これにより、事業者の収益性向上に寄与することが期待されます。新たに追加される情報を駆使して、エネルギー市場における投資や決定を行うことで、競争力のあるビジネスを支える一助となるでしょう。
おわりに
「需給調整市場価格予測」の導入は、日本国内における電力取引の未来に大きな影響を与えることが予想されます。電力市場のさらなる活性化を目指し、日本気象協会は今後もエネルギー関連事業者のサポートに尽力していく所存です。在庫型の蓄電池や再生可能エネルギー導入の進展とともに、業界全体が持続可能な形で発展していくことを期待しています。