体験型の5DAYSインターンシップで急成長を遂げる山本製作所の挑戦
山形県天童市に本社を構える株式会社山本製作所は、創業1918年の歴史を持つ企業です。この会社が今年、新たに開催するのが「楽しさ×体験」をテーマにした5DAYSインターンシップです。このインターンシップは、モノづくりに興味を持っている短大生、高専生、大学生を対象に、2025年8月25日から29日までの5日間にわたって行われます。
「消化不良」との声を受けて
近年、山本製作所は自社独自のインターンシップを行ってきた中で、学生から「一方的な企業説明が多い」「単調な仕事ばかりだった」といった消化不良の声が寄せられていました。これを踏まえ、山本製作所は学生たちが主体的に参加できる企画に切り替えることを決定。結果、講義形式の説明に留まらず、五感を駆使した体験型のプログラムへと進化させました。
体験内容の魅力
5DAYSインターンシップでは、学生たちが直接工場の工作機械を使って、家庭で利用できるアウトドア用のミニストーブを制作するなど、実践的な体験を通じてモノづくりの魅力を実感できます。また、ビジネス体験カードゲームを通じて各職種の役割や責任についても学び、より具体的な企業理解を促しています。
特に印象的なのは、お米に関する授業やプラスチックリサイクルに関する授業です。参加者は日本各地の銘柄米の食べ比べを行い、その見た目や香り、食味などを五感で体験します。さらに、プラスチック材質判別装置「ぷらしる」を使用して、リサイクルの実際を体験させることで、理解を深めています。
学生の反響
過去のインターンシップ参加者からは、「充実感があり、形に残るものを作れたのが嬉しい」との意見が寄せられています。また、実際に製造現場で使用される機械を体験できたことや、ゲーム形式のプログラムが楽しめたという前向きな声も多く聞かれます。そんな体験を通じて、学生たちはモノづくりの楽しさを再確認します。
山本製作所のビジョン
山本製作所は「つくる力で世の中をワクワクさせる」というビジョンのもと、地球規模の課題解決を目指しています。世界的な食糧生産や循環型社会の実現に向け、未来に希望をもたらす若者を育成することが重要だと考えています。そのためには、魅力的なモノづくりを行う人材を増やすことが欠かせません。5DAYSインターンシップを通じて、学生たちがモノづくりへの興味を深め、自己成長する場を提供しています。
未来への期待
今年のインターンシップは、学生による直接的な体験が中心に組まれており、より深い理解が期待されます。山本製作所は、参加学生に対して、新しい価値を提供し続けることを目指しています。インターンシップの参加者が自らの経験を通じて、モノづくりの魅力に気づき、未来の可能性へとつなげていけることを楽しみにしています。
山本製作所のさらなる取り組みに注目が集まります。彼らが提案する新しい教育の形は、今後の企業の成長にどう影響を与えるのでしょうか。モノづくりの世界がますます革命的になることを期待しています。