クリエイティビティ教育
2012-09-12 19:07:47

産業界が求めるクリエイティビティ教育の重要性

産業界が求めるクリエイティビティ教育の重要性



2012年9月12日に開催された「2012 Adobe Education Forum」では、産業界が求めるスキルとしてクリエイティビティが強調されました。アドビ システムズ株式会社の主催で行われたこのイベントは、240名以上の高等教育関係者を集め、教育界とビジネス界の連携を深める貴重な機会となりました。

オープニングセッションでは、アドビのWorldwide Education担当ディレクターであるトレバー・ベイリー氏が、海外の大学での成功事例を紹介し、デジタルソリューションを活用することによって生み出される結果について説明しました。彼は、クリエイティビティやデジタルリテラシーが将来の就職に与える影響が増加していることを指摘し、これらのスキルを身につけやすいようにカリキュラムを調整する必要性を訴えました。

続いて行われたキーノートスピーチでは、日本学術振興会の理事長である安西祐一郎氏が、「頼れる若者を増やす教育」と題して講演を行いました。安西氏はネット世代の台頭に伴うデジタル革命の重要性を強調し、その世代を支える教育方法について話しました。

また、株式会社日経BPコンサルティングの村中敏彦シニア・コンサルタントが発表した調査結果によれば、クリエイティビティは日常の仕事に不可欠、さらに今後はアウトプット力がビジネスにおいて重要になるとされています。現在の若手社会人は、クリエイティビティ関連のスキルを向上させる必要があることが浮き彫りになりました。

さらに、実践的なセッションも行われ、デザインエンジニアの田川欣哉氏が「プロトタイピング術」について話しました。田川氏は、創造性を実現するための実践的な技術を紹介し、多くの聴講者がその内容に興味を示しました。

最後のセッションでは、長谷部貴美氏と斎藤立氏が登壇し、ビジネス界における「創る力」の重要性について討論しました。彼らは企業が求めるスキルは「創る力」であり、その育成が急務であると訴えました。

アドビの増渕賢一郎氏は、産業界が求める力としてアウトプット力を挙げ、コミュニケーション能力の重要性を強調しました。彼は、アドビが学生に対して企業のニーズを先取りしたスキルを身につけてもらうための取り組みを推進していることを締めくくり、イベントは大盛況のうちに終了しました。

このフォーラムを通じて、産業界と大学教育が連携し、クリエイティビティを活かした人材育成が必要であることを再認識しました。今後の教育改革は、企業が求める人材を基に形成されるべきであり、若者が未来に貢献する力をつけるための重要なステップとなります。

このように、産業界のニーズと教育の現場が交わることで、より良い未来を創造することが期待されています。

会社情報

会社名
アドビ システムズ 株式会社
住所
東京都品川区大崎1-11-2ゲートシティ大崎イーストタワー
電話番号

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。