インドオンライン教育
2021-07-09 19:31:15
インドの貧困地域でオンライン教育実証実験がスタート!新たな支援のカタチとは
インドの貧困地域でのオンライン教育実証実験
近年、インドでは新型コロナウイルスの影響により、学校が長期間閉鎖され、多くの生徒が学びの機会を失っています。特に貧困層の子どもたちは、電子端末を持たないために授業を受けることができない状況となっています。これに対し、NPO法人ニランジャナセワサンガと株式会社アメグミが手を組み、オンライン教育の実証実験を行うことになりました。
背景:教育機会の喪失
インドの学校閉鎖が続く中、学習環境は崩壊の危機にさらされています。昨年3月末からのロックダウン以降、特に1億人以上の子どもたちが電子端末を持たずに教育を受けられないという報告がなされています。このため、スマートフォンやタブレットを活用したオンライン授業が必要とされていますが、娯楽機能が強いスマートフォンでは、子どもたちがゲームに没頭してしまう危険性も指摘されています。
提携の内容:教育ツールの供給
この問題を解決すべく、アメグミは自社のスマートフォン「SUNBLAZE Phone」を用いた新しい教育手法を提案しました。このスマートフォンは、オンライン授業に必要なアプリケーションのみがインストールされているため、子どもたちは自宅で授業を受けることができます。また、コスト面でも経済的であり、貧困地域のニーズに対応できる端末として注目されています。現地のNGOがこの端末を活用し、教育支援を行います。
代表理事の想い
NPO法人ニランジャナセワサンガの代表理事である山本氏は、「すべての子どもたちに教育を届けたい」との熱い想いを持っています。大学時代から10年以上、インドの教育支援に携わり、新型コロナウイルスによる学校閉鎖は貧困層の子どもたちにとってさらに深刻な問題であると述べています。今回の提携により、少しでも多くの子どもたちに教育の機会を提供し、将来的にはICT教材を現地校に導入していくことを目指しています。
株式会社アメグミの取り組み
株式会社アメグミは、特に新興国の農家や労働者向けに開発されたスマートフォンのOSを提供しており、教育やスキルトレーニングに特化した端末を展開しています。2016年に設立された同社は、地域に根付いた支援を行い、「家庭の環境を原体験に」とした支援活動を続けています。
最後に
新型コロナウイルスによって、それまで当たり前だった教育の機会が一変した今、異なる分野の企業や団体が手を組むことで、より多くの子どもたちへ教育を届ける取り組みが進められています。インドの貧困地域での実証実験が成功すれば、他国への展開も期待されるでしょう。
今回のパートナーシップが、子どもたちの未来を明るく輝かせることを願っています。
会社情報
- 会社名
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特定非営利活動法人ニランジャナセワサンガ
- 住所
- 大阪市中央区船場中央1-3-2-302一般財団法人大阪市コミュニティ協会 NPO連携室内
- 電話番号
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070-5264-4880