日本計画研究所(JPI)が主催する「核融合発電の最新開発動向、残された課題と発電炉実現に向けた今後の見通し」に関するセミナーが2024年10月23日に開催されます。このセミナーでは、エネルギー総合工学研究所の原子力技術センターから都筑和泰部長をお招きし、核融合発電の最新の動向やこの技術に伴う課題について詳細に解説します。
近年、世界各国が核融合技術の開発に力を入れており、米国やイギリスをはじめ多くの国が明確な政策目標を掲げて進めています。また、スタートアップ企業が増加する中で、民間からの投資の流入も著しく、国のプロジェクトを上回ることもあるほど活発です。日本国内でも、新しい政策としてGX(グリーントランスフォーメーション)基本計画が策定され、核融合原型炉に向けた取り組みが進行している背景があります。
ただし、楽観視できる状況ではありません。多くのスタートアップ企業が2030年代の半ばには実用化を目指すといっていますが、現実にはさまざまな技術的な課題とリスクが存在します。本セミナーでは、これらの背景を念頭に置きつつ、核融合の基本原理から技術開発の歴史、現状の研究および将来の展望に至るまで、客観的な視点で詳しく解説します。
講義内容の概要
1.
核融合の魅力 - なぜ核融合が次世代エネルギーとして期待されるのかを探ります。
2.
主要な閉じ込め方式 - 核融合を実現するためのさまざまな技術手法を紹介します。
3.
開発の経緯概要とその困難性 - 過去の取り組みとそこで直面した課題について触れます。
4.
核融合研究の現状と将来動向 - 現在の進捗状況と今後の目指すべき方向を示します。
5.
核融合ベンチャーの動向 - 新たな企業の登場とその影響を考察します。
6.
核融合支援策の動向 - 政府や関連機関の支援政策に注目します。
7.
産業波及効果 - 核融合技術がもたらす経済的効果について分析します。
8.
まとめ - 講義で述べた内容を振り返り、今後の展望を示します。
9.
関連質疑応答 - 参加者の疑問に直接答えるセッションです。
10.
名刺交換・交流会 - 人脈を広げるための交流の場が設けられます。
このセミナーは、産業界において核融合技術をビジネスチャンスに変えようとする方々にとって、貴重な情報を得られる場となるでしょう。会場での参加のほかに、ライブ配信やアーカイブ視聴も可能なため、多忙な方にも適した受講方法が用意されています。
最後に、受講料は通常の場合は33,740円(税込)ですが、社内や関連会社での同時申し込みの場合は28,740円に割引されます。セミナー終了後には講師への質問も受け付けており、新しいビジネスの創出や人的ネットワークの構築にも役立てられるでしょう。今後の理想的なエネルギー源としての核融合発電について、ぜひ一歩踏み出して参加してみてはいかがでしょうか。