タベテク、海外へ!
2023-09-25 12:00:02
フードロス削減へ!タベテクが海外展開へ!薬剤不使用の長期保存技術で東南アジア市場に挑む
フードロス削減の切り札!タベテクのプラズマオゾン技術が東南アジアへ
世界的に深刻化するフードロス問題。その解決に挑む株式会社タベテクが、経済産業省主催の起業家育成プログラム「J-StarX」のシンガポール・インドネシアコースに派遣されることが決定しました。
タベテクは、九州大学発のプラズマ殺菌技術を用いて、薬剤処理不要で農産物を長期間常温保存できる装置を開発しました。この技術は、農作物の保存技術が不十分な海外での活用が期待されており、すでにトルコではレモンやハーコット等の果実を対象に実証実験を実施し、その効果を実証しています。
今回のJ-StarX派遣は、タベテクにとって東南アジア市場への進出に向けた大きな一歩となります。シンガポールとインドネシアのスタートアップエコシステムを学び、現地企業とのネットワーク構築を進めることで、将来的にはトルコ産の柑橘類を東南アジアに輸出することを目指しています。
プラズマオゾン技術が実現する革新的な保存方法
タベテクが開発したプラズマオゾン技術は、従来の保存方法と比べて数々のメリットがあります。
薬剤による洗浄、乾燥、防腐剤処理が不要
常温で長期保存が可能で、高額な冷却装置が不要
腐敗した果実の液だれなどがなく、管理の手間を大幅に削減
家庭用電源で使用でき、電気代も月100円程度と経済的
* 装置の年間レンタル料が11万円と安価
これらの特徴は、特に発展途上国における農産物の流通や保存に役立ち、フードロスの削減に大きく貢献すると期待されています。
代表取締役 田苗眞代氏の挑戦
タベテクの代表取締役である田苗眞代氏は、歯科衛生士の資格を取得後、医学部進学を目指しましたが、断念。その後、家業の不動産業を継ぐため宅建を取得し、大学で法律を学びました。結婚、出産を経て、義父が経営する熊本の病院や夫が勤務する医療法人の事業再生に携わった経験から起業を志すようになり、九州大学総合理工学研究院の林信哉教授の研究を知り、医療機材向けのプラズマ殺菌技術の製品化を決意しました。
当初は医療用殺菌装置の開発を目指していましたが、農作物の保存の分野に可能性を見出し、九州の農家を中心に実証実験を重ねてきました。現在はトルコの成果物輸出企業大手と協力し、世界を舞台に事業化を進めています。
世界を変える技術で未来を拓く
タベテクのプラズマオゾン技術は、フードロス削減だけでなく、食の安全や環境問題にも貢献する革新的な技術です。J-StarXでの経験を活かし、東南アジア市場での事業展開を成功させ、世界中の食生活を豊かにすることを目指しています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社タベテク
- 住所
- 東京都千代田区富士見1-3-11富士見DeplexB’s4F東京都千代田区富士見1-3-11富士見DeplexB’s4F
- 電話番号
-
090-1368-6827