生成AIを活用したバックオフィス改革、XOPがワールドコーポレーションと始動
株式会社クロス・オペレーショングループ(XOP)は、建設業界における技術者派遣を行う株式会社ワールドコーポレーションと連携し、業務改善およびBizOps構築のプロジェクトを開始しました。この取り組みは、特にバックオフィス業務の可視化とAI導入によるデジタル化を目的にしています。
ワールドコーポレーションの背景
ワールドコーポレーションは、建設現場に即戦力を提供する企業で、約3,500名の技術者を全国に派遣しています。同社は独自の育成プログラムで未経験者をプロの技術者に育て上げ、業界の魅力を伝えていくことを企業の使命としています。しかし、最近の急激な事業展開や人手の増加に伴い、老朽化したシステムや業務の効率性が求められるようになりました。
このため、ワールドコーポレーションでは業務の可視化と効率化が急務となり、XOPとのパートナーシップを経て、「バックオフィス業務改革プロジェクト」を立ち上げる運びとなりました。
プロジェクトのスコープと目的
本プロジェクトでは、バックオフィス全体の業務の現状を把握し、その結果を基に業務プロセスの標準化と明確化を進めていきます。各拠点での業務の違いや繁忙期の差を理解した上で、高い再現性を持つ業務モデルの構築を目指します。これにより、全社的な業務フローの最適化を図ります。
さらに、近い将来のシステム刷新に伴う業務の移管計画も検討し、マニュアルの整備や業務の定着化も同時に進めて行く予定です。このプロジェクトの一環として、AIの活用も重要なテーマとして掲げています。
OpsAI の導入
業務改革の中の一つの施策として、XOPが開発した法人向けChatGPT「OpsAI」がワールドコーポレーションに導入されました。このAIシステムは、情報漏洩のリスクを最小限に抑える情報管理体制を構築しており、社内規程や自社のノウハウを学習したAIチャットボットが社員に知識の習得や業務改善の支援を行います。
この取り組みは、AI活用を前提にした「AIネイティブな組織づくり」の第一歩であり、業務のデジタル化を推進し、自律的な改善文化を浸透させる狙いがあります。
プロジェクト責任者のコメント
ワールドコーポレーションの執行役員である藤巻きよ美氏は、今回のプロジェクトについて「当社は技術者の育成に注力してきましたが、今後の成長にはバックオフィス業務の進化も必要です。」と述べています。彼女はXOPとの協力によって、「効率化だけではなく、社員一人一人が成長し、長期的に活躍するための環境を整えることが重要」と強調しました。
まとめ
株式会社クロス・オペレーショングループと株式会社ワールドコーポレーションの提携によるこのBizOpsプロジェクトは、業務の可視化から効率化、AIの活用に至る新たな挑戦です。業務プロセスの見直しだけでなく、企業の価値観や意志を反映させたシステム構築が期待されます。今後の展開が楽しみです。