岡山の在宅医療と福祉を考える会が発足
2024年11月、岡山県に新たな団体が設立されました。その名も「岡山の在宅医療と在宅福祉を考える会」です。この団体は、株式会社土屋が後援を行い、医療と福祉の連携を促進することを目的として設立されました。代表には、地域医療に精通した入江真大医師が就任。この新しい取り組みは、在宅医療や福祉の現場で求められる専門職の協力を促進し、地域の高齢者や障がい者が安心して暮らせる環境を整えることを目指しています。
設立の背景と目的
少子高齢化が進む日本において、高齢者が自宅で安心して生活できるためには、地域包括ケアシステムの整備が欠かせません。現在、岡山でも市区町村を中心に地域包括支援センターが設置されており、ケアマネージャーや医療機関、介護施設が連携して、予防介護や生活支援が行われています。
しかし、医療や福祉の現場では、医師や看護師、介護士など多くの専門職が共に協力し合う必要があるにも関わらず、普段はその機会が限られています。このため、連携が不足しがちで、必要な情報やサービスが届かないという問題が生じることがあります。そこで、岡山の在宅医療と在宅福祉を考える会が設立され、専門知識の共有や制度の情報提供、交流の機会を提供し、介護サービスが利用しやすい地域を作ることを目指しています。
キックオフイベントの概要
この団体の設立を記念し、特別なキックオフイベントが11月20日(水)にオンラインで開催されます。時間は18:30から19:30までで、参加費は無料です。参加者には、入江医師から団体の紹介が行われるほか、ALS患者の在宅ケアに詳しい川口有美子氏による貴重な講演も予定されています。医療関係者だけでなく、介護の当事者やその家族、地域医療や福祉の連携に興味のある方も参加できるイベントです。
登壇者について
- - 川口有美子氏:NPO法人さくら会の副理事長であり、ALS患者の在宅ケアに多くの経験を持つ。自らの母親の在宅療養を支えた経験から、医療や福祉に関する深い洞察を持つ。著書『逝かない身体――ALS 的日常を生きる』は広く評価されています。
- - 入江真大氏:岡山の在宅医療と在宅福祉を考える会の代表。自身も岡山で医師として活躍しており、地域医療の重要性を説いている。
参加方法と事務局からのお願い
当日はYouTubeを通じてオンライン配信される予定です。興味のある方は、事前にお申し込みをお願いします。参加者が多くなることが予想されますので、早めの申し込みをお勧めします。視聴者からの質問にもお答えする時間が設けられる予定です。
この「岡山の在宅医療と在宅福祉を考える会」は、医療・福祉の専門職、介護が必要な方、その家族、さらに地域住民が気軽に参加できる開かれた組織を目指しており、今後の活動に多くの方の協力が求められています。皆様の参加をお待ちしています。