奥能登子ども支援
2024-10-18 22:12:12

奥能登豪雨後の子ども支援:防じんマスクと楽しい居場所設立の取り組み

2024年9月に発生した奥能登豪雨は、石川県輪島市や珠洲市に甚大な被害をもたらしました。この大雨により、地域の河川は氾濫し、多くの家庭や教育機関が浸水被害に見舞われました。特に輪島市では、621棟が床上浸水、その中の10棟は完全に壊滅してしまうことが報告されています。このような背景の中で、子どもたちが安心して過ごせる環境が必要だと、認定特定非営利活動法人カタリバは迅速な支援活動を展開しています。

カタリバは、豪雨が発生した直後から現地調査に着手し、地域の教育施設や子どものための居場所の早期復旧を目指しました。河川の氾濫によって流れ込んできた泥や汚水から、特に子どもたちの健康被害が懸念されたため、同法人は輪島市教育委員会の要請に応じて、防じんマスク約3500枚と防じんゴーグル約1000個を公立小中学校に提供しました。この支援により、子どもたちは通学時や日常の外出時により安全に活動できるようになりました。

しかし、豪雨災害後は子どもたちが安心して遊べる場所が少なくなり、外で遊ぶことに不安を感じる保護者も多くいます。そこで、カタリバは「みんなのこども部屋」という子どもたちが安心して過ごせる居場所を提供する取り組みを始めました。このプログラムは2024年9月28日から11月末までの間、週末限定で道の駅輪島「ふらっと訪夢」で開設されます。対象は4歳以上15歳の子どもたち。参加は無料で、今後の家族の負担を軽減する環境づくりに寄与しています。

さらに、被災した認定こども園への物資支援も行われています。浸水によって使えなくなった絵本やおもちゃなどの復旧に向け、約300点の物資が集められました。また、水害復旧に必要な古いタオルの募集も行い、約6万枚を集めて配布しました。これらの物資は、泥を除去する作業など、復旧活動において重要な役割を果たしました。

このような支援活動は地域住民と協力しながら進められ、カタリバは存在感を示しています。特に町野地域の「まちなじボラセン」では、地域住民が中心となってボランティア活動を行い、まだ多くのニーズが残っていることを乗り越えています。地元のボランティアに登録し、具体的な支援活動に参加することが求められています。

カタリバは2001年から、すべての子どもたちが未来を自ら創造できる社会を目指して活動を続けており、災害緊急支援にも対応しています。被災地における子どもたちの支援は、ただの一時的なものでなく、長期的な視点からも行われ志し続けています。社会の変化に柔軟に対応しつつ、地域の皆さんと共に持続可能な支援体制を構築していくことこそ、次世代を担う子どもたちへの大切な貢献となります。


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会社情報

会社名
認定特定非営利活動法人カタリバ
住所
高円寺南3-66-3高円寺コモンズ203
電話番号
03-5327-5667

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