沖縄県で新たな試みが始まります。東京大学発のヘルスケアスタートアップ、issin株式会社が、生活習慣改善サービス「Smart Daily」を通じて地域住民の健康促進を図っています。この取り組みは、株式会社ソーシャル・エックスが主催した「ソーシャルXアクセラレーション for OKINAWA」のキックオフセミナーで発表され、話題となっています。セミナーでは、issinの取締役である寺田博視が登壇し、実証実験の概要やこれからの計画を明らかにしました。
イベントの詳細
キックオフセミナーは、2024年8月2日に東京の「Tokyo Innovation Base」で開催されました。このイベントでは、沖縄県の地域課題に対処するスタートアップ企業とのマッチングや実証実験についての情報が共有されました。「沖縄型スタートアップ拠点化推進事業」として、12の自治体がこの需要に基づいた試みを実施しています。地域の健康課題に直面した自治体とスタートアップが協力し、共に成果を上げることを目指しています。
Smart Dailyの内容
「Smart Daily」は、特に健康に無関心な層に焦点を当てた生活習慣改善サービスです。従来のダイエットプログラムとは異なり、モチベーションが高い前提で設定していないため、利用者は気軽に参加しやすいのが特徴です。管理栄養士や保健師などの専門家によるコーチングを受けながら、AIが個々のライフスタイルを分析し、効果的な生活改善提案を行います。また、「タイニールーティン」という考え方に基づき、日常生活に取り入れやすい小さな習慣を提案することで、無理なく継続できるようサポートします。
さらに、「スマートバスマット」を使用することで体重管理が可能になります。これは体重を測定できるバスマットで、使用者は日常生活の中で自然と健康管理を行えます。また、コミュニケーションの手段としてLINEアプリを活用するため、患者は日常の中でアプローチを受けやすくなっています。実際に、那覇市や読谷村で行った実証実験では、参加者の平均体重が3.3kg減少し、満足度は96%という高い評価を得ています。
地域の健康促進メンバーの参加
この事業には、沖縄県内の12の自治体や県の関係者、内閣府沖縄総合事務局の健康増進担当者も参加しました。各自治体は、自らの健康課題や取り組みを共有することにより、地域全体での健康促進に向けた連携を強化しています。このような情報交換の場が設けられることにより、地域社会全体で健康維持に向けての意識が高まっています。
会社概要
issin株式会社は、2021年に設立され、東京都文京区に本社を構えています。CEOの程涛(テイ トウ)は、シリアルアントレプレナーとして成功を収めており、彼の指導のもと、issinは健康に関する革新的な商品とサービスを提供し続けています。今後も「Smart Daily」やその他のサービスが、沖縄の地域社会においてより多くの人々に受け入れられることが期待されています。
issinの公式サイトで、さらなる詳細情報やサービスの情報を確認することができます。地域の健康促進に向けたこの新しい試みが、沖縄の人々の健康維持に貢献することを願っています。