第7回輝く女性研究者賞の受賞者とその業績
2023年10月26日、東京の日本科学未来館で「第7回輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)」の表彰式が行われました。これは、女性研究者の業績を称える重要なイベントであり、特に環境科学と医療分野において顕著な成果を上げた研究者たちの功績が認められました。
受賞者の紹介
輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)
受賞者は九州大学の中野知香(ナカノ ハルカ)氏です。彼女は応用力学研究所内にある海洋プラスチック研究センターの助教で、専門分野は環境動態解析と大気水圏科学です。中野氏は、プラスチック廃棄物による海洋環境への影響を明らかにし、持続可能な社会を実現するための研究に力を注いでいます。彼女のアプローチは、環境問題に直面する現代社会において非常に重要です。
輝く女性研究者活躍推進賞
今回は、大阪公立大学がこの賞を受賞しました。こちらは、女性研究者の活躍を支えるための取り組みが評価された結果として、学長の櫻木弘之氏が賞を受け取る形となりました。大学が女性研究者の支援に特化したプログラムを提供し、彼女たちのキャリアアップを促進していることが評価されました。
輝く女性研究者賞(科学技術振興機構理事長賞)
さらに、東京科学大学の原祥子(ハラ ショウコ)講師がこの賞を受賞しました。専門分野は脳神経外科、脳血管障害、もやもや病および神経科学で、特に認知機能に関する研究が注目されています。原氏は、脳科学の分野において新たな知見を提供し、国際的に高く評価されています。
表彰式の内容
表彰式では、JSTから各受賞者に賞状と賞牌が授与されました。また、中野氏には副賞として芦田基金から賞金100万円が贈られました。この基金は、故・芦田淳氏によって設立され、青少年育成を目的として活動しています。
輝く女性研究者賞の意義
「輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)」は、女性研究者の比率がまだまだ低い日本において、彼女たちの業績を広く認知し、未来の世代へ向けての活躍を促すために設立されました。2019年度に創設されて以降、多くの優れた研究者がこの栄誉を受けています。女性が研究の分野で果たす役割を強調することは、社会全体にとって重要な意義を持ちます。
今後の展望
今後もJSTは、ダイバーシティを推進し、女性研究者の登用や支援を積極的に行っていく方針です。受賞者たちの今後の研究成果にも期待が寄せられています。このように女性研究者が輝く社会を作ることで、次世代の科学技術の発展が促進されることを願っています。
詳細については、JSTの公式ウェブサイトやお問い合わせまでぜひご確認ください。