つくば市が主催する「つくば市ICT教育全国首長サミット」開催レポート
つくば市では、学校におけるICT教育の推進が進んでおり、まもなくその歴史は40年を迎えます。現在、この市では電子黒板やタブレットの導入を進め、子どもたちの主体的で協力的な学びを支える教育環境を整備しています。今後も21世紀の学びを変え、ICTを活用した教育を広めるための議論を行う場として、全国の首長が集まる「つくば市ICT教育全国首長サミット」が開催されました。
先進的ICT教育を巡る自治体の提言
サミットには、ICT教育を地域の発展に生かしている自治体からの首長たちが集まり、自らの取り組みや今後の展望を発表しました。
1. つくば市の市長のメッセージ
発起人の市原健一つくば市長は、教育がまちづくりの基盤であると強調し、子どもたちが主体的に考え、問題解決に取り組むためには、楽しさを感じる教育が不可欠であると述べました。[...他の発言内容...] さらに、全校参加型のプレゼンテーションコンテストを実施し、21世紀型スキルを育むことにも力を入れています。
2. 荒川区のICT教育
西川太一郎荒川区長は、全教室への電子黒板の導入、小中学校に9500台のタブレット配置などを実施。また、海外とのテレビ会議を通じてICT活用を進め、教員のICTスキル向上とともに、家庭環境による学力差の解消を目指しています。
3. 箕面市の取り組み
倉田哲郎箕面市長は、ニュージーランドとのテレビ会議を通じて英語教育の充実を図り、時代に即したICT教育の必要を訴えました。
4. 多久市と山江村の事例
横尾俊彦多久市長は、ICT支援員の配置などを手掛け、学習効果の向上を確認。一方、内山慶治山江村長は、光ケーブルを村内に敷設し、教育や地域づくりにICTを活用する提案をしました。
つくば宣言の発表
サミットの最後には、市長から文部科学省生涯学習政策局長へ「ICT教育全国サミットつくば宣言」が手渡され、行政と教育委員会の連携による教育水準の向上を目指す方針が示されました。この宣言で示されたポイントは以下の通りです。
- - 行政と教育委員会が協力し、ICT教育の質向上を目指す。
- - 子どもたちが主体的な学びを行えるよう、ICT環境を整備する。
- - 安定したICT機器利用促進のため、情報リテラシーを育成する。
このように、つくば市でのサミットは、ICT教育の未来を見据えた将来の確かな方向性を示す重要な機会となりました。これからもICTを通じて教育現場の進化が期待されることでしょう。