日本材料技研の新たな挑戦:負熱膨張材料の生産と開発
日本材料技研株式会社が、負熱膨張材料BNFOの新たな高耐熱グレードを開発し、年産1トン以上の量産体制を実現しました。この成果は、さまざまな産業のニーズに応えるものとして、期待が寄せられています。
負熱膨張材BNFOとは?
負熱膨張材料とは、一般的な材料が温度が上がると膨張するのに対し、特定の温度で逆に収縮する特性を持つ材料の一種です。BNFO(BiNi1-xFexO3)は、ビスマス、ニッケル、鉄から成る酸化物で、温度の変化に対する脆弱性を克服するために、高い耐熱性と安定性を備えています。この材料は、特に発熱を伴う環境において、製品の信頼性を確保するための重要な要素です。
スケールアップの成功
日本材料技研では、BNFOの生産能力を向上させ、年産1トン以上の生産体制を確立しました。また、今回新たに開発した高耐熱グレード、BNFO-HTにより、400℃以上の環境での利用が可能となっています。BNFO-HTは、温度が低い領域(0~60℃)から高い領域(150~180℃)で負熱膨張特性を発揮し、幅広い用途に応用できることが期待されています。これによって、エンジニアリングプラスチックや熱可塑性樹脂製品の製造においてもBNFOが使用可能になり、熱処理や加工の工程での利用価値が高まります。
共同研究での進展
この負熱膨張材料の開発は、東京科学大学の東正樹教授らの研究成果を元に進められています。日本材料技研は、東京科学大学及び神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)と連携して、工業生産技術の確立に取り組んでいます。また、令和4年度からは経済産業省の「成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)」にも採択され、さらなるスケールアップや新たな用途開発に寄与しています。
これからの展望
日本材料技研は、今後も量産技術の向上や新たな材料グレードの開発を進めながら、負熱膨張材料の産業への応用を広げていく方針です。このような革新によって、多様な産業分野での製品信頼性向上に寄与することを目指しています。お客様のニーズに応えるため、さらなる技術革新を進めていくことが期待されます。
おわりに
日本材料技研の取り組みは、今後の技術革新や産業発展に大いに貢献することが期待されています。特に、BNFOのような新材料の開発は、現代の産業界において重要な役割を果たすでしょう。今後の日本材料技研の挑戦と、負熱膨張材料のさらなる発展に注目していきたいと思います。