農福コンソーシアムひろしまが特別支援学校と共に広島菜を初収穫
広島県東広島市のアソシエイト・ファーム株式会社は、特別支援学校の生徒と一緒に栽培した広島菜を、2025年12月4日と5日に初収穫することを発表しました。この取り組みは、広島県教育委員会により実践校として選定された三原特別支援学校と黒瀬特別支援学校と連携して展開されています。
取り組みの背景
このプロジェクトは、文部科学省の委託事業の一環であり、特別支援教育の在り方を再考するための「農福連携」がテーマです。園芸療法など、福祉と農業の連携を通じて、障がいを持つ方々が地域社会に貢献できる機会を提供することを目指しています。特に、三原特別支援学校と黒瀬特別支援学校の生徒たちは、各々の特性に応じた支援を受けながら、広島菜の栽培に取り組んできました。
初収穫の実施概要
初収穫は、両校の生徒たちとともに、実際の作業を行いながら行われます。12月4日は三原特別支援学校の生徒が、12月5日は黒瀬特別支援学校の生徒がそれぞれ収穫作業を実施。両日共に地域社会と教育機関の連携を深める重要な瞬間となることでしょう。
さらに、今回収穫された広島菜は、三島食品株式会社が製造する混ぜごはんの素「ひろし」に使われる予定です。これにより、地元生産物の利用が促進され、地域の経済にも良い影響を及ぼすことが期待されています。
生徒たちの意義と学び
この活動には、障がいを持つ生徒だけでなく、少年院や精神科のデイケアに通う方々も参加しており、苗づくりから収穫までの一連のプロセスを通じて、彼らの体験と思いが共有されています。このように、農福コンソーシアムひろしまの取り組みは、多彩な困難を抱える方々が共生の社会で活躍するチャンスを提供し、その可能性を広げています。
最後に
農福コンソーシアムひろしまでは、地域の企業活動への関与を通じて、多様な困難性を抱える方々の発展と共生社会の実現を目指しています。初収穫のイベントは、そうした理念が具体化する重要な機会であり、地域の皆さんの参加も期待されています。収穫活動は、雨天決行ですが、荒天の場合は前日の夕方に中止の判断が下されることがあります。
取材希望の方は、12月2日までに農福コンソーシアムひろしま事務局までご連絡ください。農業を通じた新たな支援の形が、地域の未来を明るく照らすことを願っています。