遺伝子組換え食品等専門調査会(非公開)開催:トウモロコシやセルラーゼの安全性評価が議題に
遺伝子組換え食品等専門調査会(非公開)開催:トウモロコシやセルラーゼの安全性評価が議題に
食品安全委員会は、遺伝子組換え食品等専門調査会(第252回)を令和6年7月25日(木)に開催することを発表しました。本会合は、企業の知的財産等が開示され特定の者に不当な利益若しくは不利益をもたらすおそれがあるとして、非公開で行われます。
今回の調査会では、以下の議題が予定されています。
遺伝子組換え食品等に係る食品健康影響評価について
コウチュウ目害虫抵抗性及び除草剤グルホシネート耐性トウモロコシ(DP915635)(食品・飼料)
* JPTR004株を利用して生産されたセルラーゼ
特に注目すべきは、害虫抵抗性と除草剤耐性を兼ね備えたトウモロコシ(DP915635)の安全性評価です。近年、遺伝子組換え作物は食糧生産の効率化に貢献する一方で、その安全性に対する懸念も根強く存在しています。今回の調査会では、このトウモロコシが食品や飼料として安全に利用できるのか、最新の科学的知見に基づいた評価が行われる予定です。
また、セルラーゼの安全性評価も重要な議題です。セルラーゼは、植物の細胞壁を分解する酵素であり、食品加工やバイオ燃料生産などに利用されています。遺伝子組換え技術を用いて生産されたセルラーゼの安全性については、これまで多くの議論が重ねられてきました。今回の調査会では、JPTR004株を利用して生産されたセルラーゼが食品として安全かどうかが検討される予定です。
遺伝子組換え食品の安全性は、国民の健康にとって非常に重要な課題です。食品安全委員会は、科学的な根拠に基づいた評価を行い、安全性の確保に努めています。今回の調査会でどのような結果が得られるのか、今後の動向に注目が集まります。