民芸お菓子の魅力を探る旅：書籍『民芸お菓子』のご紹介

書籍『民芸お菓子』発売のご案内

雑誌『Discover Japan』での人気連載『民芸お菓子巡礼』が、一冊の書籍として生まれ変わりました。著者の福田里香さんによる約8年間にわたる連載をもとにしたこの書籍では、民藝に根ざした魅力的なお菓子が紹介されています。書籍には、現代のニーズに応じたQRコードも含まれており、お菓子の取り寄せが可能です。

民芸お菓子の多様な世界

本書には、88種類の「民芸お菓子」が収録されています。これらの菓子は、北海道から沖縄にわたる各地の特色を反映したものです。民藝運動家が愛するお菓子や、地域に根付いた名物、さらには民藝玩具を模したお菓子など、実に多彩です。また、本書の特徴として、たとえば「お菓子はタイムマシン」という言葉が挙げられます。この一節は、食べることが時間旅行のような体験であることを示唆しています。読者は、ページをめくりながら言葉と写真から「民芸お菓子」の世界に浸ることができます。

民藝とは

日本の民藝は、無名の職人たちが手作りした美しい道具や器を指します。これらの作品は、それぞれの地域の伝統や文化を色濃く反映しています。柳宗悦が提唱した民藝運動により、これらの工芸は見直され、現代でもその魅力が再評価されています。使い手の手により丁寧に育てられてきた手仕事は、今も多くの人に大切にされています。

食べる民芸を体験する

『民芸お菓子』のもう一つの楽しみは、実際にお菓子を体験できることです。本書には、お菓子の取り寄せ情報やQRコードが記載されており、全国の書店や関連店舗での体験イベントも計画されています。これにより、読者は単に書籍を読むだけでなく、実際に「民芸お菓子」を手に取って体験し、楽しむことができます。

著者福田里香さん

著者の福田里香さんは、菓子研究家として知られています。福岡県出身で、武蔵野美術大学を卒業。民藝の家に生まれ育ちながら、その魅力を発信し続けています。民芸お菓子巡礼の連載では、季節感あふれるレシピやエッセイが注目を集めています。彼女の作品は、多くの読者に愛され続け、民藝の魅力を広める重要な役割を担っています。