SBI証券、米国株取引の新たな展開
株式会社SBI証券は2024年8月31日より、米国の主要株式市場の一つである「Cboe」上場銘柄の取扱いを開始することを発表しました。この取組みは、ますます高まる国民の証券投資への関心を受けたものであり、特に新NISAの導入後、外国株式への投資機会が拡大していました。
Cboeとは?
Cboe(シカゴ・ボード・オプション取引所)は、ニューヨーク証券取引所やNASDAQに並ぶ、米国の三大市場の一つに位置付けられています。デリバティブ、デジタル資産の取引に特化しており、多数のETFも上場されています。現在、Cboeでは95社のアセットマネジメント会社が参加し、680以上のETFが取り扱われています。
新サービスの内容
今回の新たなサービスにより、特に注目されるのはETFの取り扱いです。著名投資家ウォーレン・バフェット氏が提唱する「モート(MOAT)」を考慮したETFや、昨年夏に多くの資金が流入したバッファーETFなど、投資家のニーズに応じた商品が提供される予定です。また、懸念される市場のボラティリティに対しても、効果的な投資戦略を提供することが期待されています。
さらに、需要が高まっているベトナムへの投資ができるETFも計画しており、個々の投資家に合わせたポートフォリオの形成を支援します。
手数料の無料化施策
SBI証券は、初の試みとして「ゼロ革命」を開始し、オンラインでの国内株式売買手数料を無料にしました。続く第二弾では、米国株式と海外ETFのNISAによる売買手数料も無料化され、第三弾として外国為替取引の手数料が0円に引き下げられました。
これにより、より多くの個人投資家が参加しやすくなり、取引増加が見込まれます。今後も新たな商品やサービスの展開が期待されており、個人投資家へのサポートが一層強化されるでしょう。
OTC取引の利便性向上
今回の発表に付随して、従来はカスタマーサービスを通じて行っていたOTC(店頭取引)銘柄の売却注文も、インターネット上で直接発注可能になることが発表されています。これにより、取引の利便性が向上し、迅速な対応が可能となります。
まとめ
SBI証券の新たな取り組みは、米国株式市場への投資機会の拡充だけでなく、個人投資家の多様なニーズに応えるものです。Cboeの取り扱いは、今後の市場動向を見据えた重要な施策であり、投資家の皆様に新たな選択肢を提供することでしょう。詳細については、後日SBI証券のウェブサイトで案内される予定です。