メルコリゾーツ、第4四半期の業績を発表し堅調な成長を示す
メルコリゾーツ、第4四半期業績の振り返り
メルコリゾーツは2019年第4四半期の未監査決算を発表しました。同社がICRキプロス・ホールディングス・リミテッドの75%の株式を取得した影響が考慮され、会計基準に基づいて修正されています。全体的に、営業総収入は前年同期の14億1,000万ドルから約3%増加し、14億5,000万ドルに達しました。この増加の主な要因は、マス・ゲーミング・テーブル部門の好調な成績です。
営業利益と純利益について
同四半期の営業利益は1億7,340万ドルで、前年同期の2億0,330万ドルに比べ15%の増加を示しました。一方、調整後プロパティEBITDAは4億0,980万ドルで、前年の4億2,750万ドルからは4%減少しました。また、純利益は6,810万ドルとなり、前年同期の1億2,660万ドルからは減少していますが、非支配株主に帰属する純利益は1,270万ドルへと改善されました。
CEOのコメント
同社のCEO、ローレンス・ホー氏は、マクロ経済の逆風や香港での事象にもかかわらず、マカオの統合型リゾートでのマス・ゲーミング事業は収益の増加を見せたと述べました。マス・ゲーミングテーブルの収益は前年比約12%増の8億5,000万ドルに達し、調整後プロパティEBITDAも前年比約14%増の16億8,900万ドルに拡大しました。
国際的な評価と受賞歴
また、メルコリゾーツはミシュランガイド香港・マカオ2020で多くの星を受賞し、2020フォーブス・トラベル・ガイドでも新記録となる107個の星を獲得しました。特に、モーフィアスという施設は開業からわずか1年で、ホテル・スパ・ダイニング全てで五つ星を獲得しました。
サステイナビリティへの取り組み
同社はサステイナビリティを重要視し、プラスチックごみの削減に向けた国際的な取り組みに参加しています。また、ISO 41001:2018やISO 50001:2018の取得を通じて、環境に優しい運営を推進しています。
今後の事業展開
スタジオ・シティの拡張工事も進行中で、900室の新たな高級客室や最新のMICEスペースが増設される予定です。さらに、当社の取締役会は、1ADSあたり0.16512ドルの四半期配当も決定しました。財務状況は健全で、負債比率も安定しており、今後の再投資や新規開発にも柔軟に対応できる体制です。
日本進出への意気込み
メルコリゾーツは日本市場の開拓にも力を入れており、横浜に統合型リゾートを設立する計画を進めています。この戦略には、アジアのプレミアム部門の強化や高品質な施設の提供が含まれ、地域に根ざしたユニークなリゾートを実現するために貢献していくとしています。
これらの業績と戦略から、今後のメルコリゾーツに注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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メルコリゾーツ&エンターテインメントジャパン株式会社
- 住所
- 60 Wyndham Street, Central, Hong Kong SAR36/F., The Centrium
- 電話番号
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