秋田県観光の新しいかたち
秋田県仙北市の田沢湖エリアでは、新しい観光の可能性が生まれようとしています。株式会社DXTRL(デクストラル)は、経済産業省の支援を受け、2025年9月より「akimo」という特定小型モビリティの実証事業を開始します。この取り組みは、観光地における交通問題を解決し、観光の回遊性を高めることを目的としています。
問題の背景
地方の観光地では、駅や空港からの移動や宿泊施設間の交通手段が不足しているため、多くの観光客が不便を感じています。田沢湖エリアは、美しい自然とともに観光需要が高まっている地域ですが、公共交通機関やレンタカーの選択肢が少ないため、観光客のニーズに対応できていないのが現状です。
この問題を解決するために、DXTRLは行政や地元の事業者、多様なパートナーと協力し、「誰もが利用できる持続可能な交通インフラ」の実現に向けた新たなプロジェクトをスタートさせることとなりました。
akimoの特長
「akimo」は、免許が不要で、16歳以上であれば誰でも簡単に利用できる特定小型モビリティです。その特長は以下の通りです。
- - 環境に優しい:自転車よりも楽に移動でき、環境への負荷を抑えることが可能。
- - 安全設計:大径タイヤと着座式デザインにより安定性が高く、初心者でも安心して運転できる。
- - 簡単な操作:スロットルを捻るだけで走行が可能です。
- - 多言語対応:日本語と英語に対応したWeb予約システムが整備されており、インバウンド観光客も安心して利用できます。
- - 手頃な料金:1時間あたり1,100円(税込)と、観光客にも利用しやすい価格設定となっています。
実証事業の概要
本実証は、2025年9月13日から11月下旬まで行われる予定です。この期間中、田沢湖エリアに特定小型モビリティ25台と多言語に対応したWeb予約システムが導入されます。配備場所は、多数の観光スポットに設定されており、観光客は簡単にアクセスできるよう配慮されています。
主な配備拠点には、田沢湖レイクリゾートや田沢湖ローズパークホテル、田沢湖オートキャンプ場などがあり、観光客が自由に周遊できる環境が整います。
目指す未来
この実証事業によって観光客の利用実態を調査し、仙北市における持続可能な観光の運用モデルを確立することが目指されています。また、得られた知見をもとに、他の地域への波及や環境負荷の低減に向けた取り組みも検討されています。田沢湖での成功を基に、温泉地や山岳リゾートなど、交通課題を抱える地域へ展開することが期待されます。
DXTRLは、この取り組みを通じて「誰もが安心して移動できる観光モビリティモデル」を構築し、地域活性化に寄与していくことを目指しています。観光地の新しい魅力を引き出すこの挑戦から目が離せません。
詳細は「
akimoの公式サイト」でご確認ください。