AZPower、クラウドセキュリティ診断サービスを開始
AZPower株式会社は最近、企業のMicrosoft Azure環境におけるセキュリティ診断サービスを提供することを発表しました。このサービスは、クラウド環境の構成リスクやセキュリティの不備を技術的に評価し、診断することを目的としています。特に、最近のランサムウェアやマルウェアによる攻撃の増加に伴い、企業におけるセキュリティ意識の高まりが求められる時代です。
その中で多くの企業は、曖昧な安心感に依存していることが指摘されています。「セキュリティ対策はできているはず」「問題があればアラートが出るはず」といった認識は、実際には構成ミスや非推奨設定を見逃している危険を孕んでいます。AZPowerが提供する診断サービスは、こうした問題に対応する一助となるでしょう。
クラウドセキュリティ診断サービスの特長
AZPowerの診断サービスは、以下の5つの視点から Azure 環境を詳細に評価します。
1.
クラウド構成診断(CSPM)
AzureのNetwork Security Group (NSG)や公開IPの設定をチェックし、誤った設定や過剰な許可を確認します。また、Defender for Cloudが推奨する事項に基づいてリスクを抽出します。
2.
セキュリティスコア評価
Microsoft Secure Scoreを用いて、クラウド全体のセキュリティの成熟度を数値化し、対策の優先度を明確にします。
3.
脆弱性診断(TVM)
Defender for Servers Plan 2による仮想マシンのCVEスキャンを行い、重大度別の脆弱性を分類して改善の優先順位を提示します。
4.
ガバナンス準拠性診断
MCSB(Microsoft Cloud Security Benchmark)との比較により、業界標準及びNIST/CIS/PCI DSSなどのコンプライアンス要件への整合性を評価します。
5.
インシデント可視化
Defenderのアラート履歴を分析し、対応状況を把握します。これにより、組織のセキュリティインシデントに対する対応能力が向上します。
このように、AZPowerの診断サービスは、Azure環境の健全性を技術的に評価し、企業における投資対効果の向上やリスク管理の明確化に寄与します。特に、設定ミスやセキュリティの抜け漏れ、業界標準とのギャップを早期に洗い出し、最も優先すべき課題を特定することが可能です。
まとめ
企業のクラウドセキュリティ対策においては、単なるアラート機能に依存するのではなく、徹底した診断サービスを活用することが求められます。AZPowerの「クラウドセキュリティ診断サービス」は、顧客の安全性の棚卸しを行い、技術的な評価を提供します。これにより、各企業が直面するリスクを把握し、対策を講じる第一歩を踏み出すことができるのです。