サイバーリンク、新バージョン7.2を発表
サイバーリンク株式会社がAI顔認証エンジンの新たな進化を遂げたFaceMe® SDKのバージョン7.2を発表しました。この更新により、なりすまし対策とディープフェイク検知機能が大幅に強化され、より一層の安全性と信頼性を追求しています。
なりすまし防止機能の向上
新バージョンでは、なりすまし防止機能のパフォーマンスが改善され、以下の特徴を持ちています:
- - 2Dなりすまし防止機能の処理速度が最大3倍に向上
これにより、認証プロセスをよりスムーズに実施できるようになり、ユーザーの利便性が向上しました。
- - 赤外線(IR)とRGB画像から検出するなりすまし防止機能の精度を67%向上
同時に取得した両方の画像をAIが解析し、外光の影響を受けやすい環境でも高精度な認証を実現しました。特に、宮川製作所のKnoctoi Liteなどの顔認証専用端末での機能向上が期待されています。
これらの機能は、アプリやウェブサービスにおける本人確認やなりすまし行為の防止に役立つことが想定されています。
ディープフェイク検知機能の強化
近年、ディープフェイク技術の進化に伴い、なりすましや詐欺の手口が巧妙化しています。新バージョンでは、ディープフェイク検知の精度が95.5%に達し、本物の動画を正確に識別する能力が向上しました。この検知機能は、今後のセキュリティにおいて欠かせない技術になるでしょう。
ディープフェイク検知の新機能
- - 2段階の精度モデルを搭載:精度を重視したStandardモデルと速度を重視したFastモデルの2つから選択可能。特にFastモデルは、Standardモデルの2.5倍の速度で処理が行えるため、迅速な認証プロセスを求める場面でも活躍します。
■ CPU(Intel/AMD)とNVIDIA GPUの両方に対応し、幅広いデバイスで利用可能です。
外見属性検知機能の追加
さらに新バージョンでは、外見に基づいた属性検知機能も加わりました。これにより、性別や年齢、さらには服装についても判別が可能になります。顔の情報が取得できない場合でも、属性情報をマーケティングなどに有効活用できることでしょう。
さらなる進化を見せるFaceMe® SDK
FaceMe® SDKは、多様な環境とデバイスに対応しており、特にIoT用エッジデバイスや一般的なスマートフォンでも高性能な顔認証を実現します。サイバーリンクは、この技術を通じて個人認証やセキュリティに貢献し、新しい生活様式の実現を目指しています。
今後もFaceMe® SDKは進化を続け、日常生活における安心・安全なシステムの構築に寄与していくことでしょう。より詳しい製品情報や技術面については、サイバーリンクの公式サイトをご覧ください:
サイバーリンク公式HP。