留学生と学ぶ公共政策
2020-07-17 23:18:02
城西国際大学院での留学生によるオンライン公共政策授業の新展開
2023年9月、新学期を迎える城西国際大学院で、留学生を対象とした「国境を越えて学ぶ公共政策」のオンライン授業が行われました。この授業は、新型コロナウイルスの影響により、従来の対面授業をオンラインに移行させた取り組みの一環です。特にアジアから日本に学びに来た留学生にとって、学びの機会は大変重要であり、オンライン授業を通じて国際的な視点を育むことが期待されます。
授業は、6月18日と25日の二回にわたり実施され、参加した留学生たちはそれぞれの母国の立場から公共政策について議論を深めました。特に、環境問題に関連する授業が多く取り上げられ、海洋プラスチック汚染問題についても深く探求されました。
授業で発言した中国出身の留学生Gさんは、レジ袋の禁止が導入された経緯と、物価上昇に伴うプラスチックごみの増加という厳しい現実に触れました。これにより、留学生たちは自国の問題を比較し、世界全体での取り組みの重要性を痛感するきっかけとなりました。
授業に使用された「RuleWatcher」は、プラスチック規制に関する世界各国の情報を集約し、AIによって自動可視化するツールです。これにより、学生たちは国外の政策動向をリアルタイムで分析し、自国のルールと比較することができました。参加者たちは、この新しい手法を通じて、環境政策の国際的な視点を理解することに成功しました。
この授業では、環境問題をはじめとする国境を越えた課題について深く掘り下げることが求められました。全員がオンラインとして参加しながら、多様な視点から意見交換を行いました。宿題として出された「COVID-19によるプラスチック政策の変化を調べる」という課題を通じて、学びが自宅でも継続できることを実感した留学生も多かったようです。
受講生からは「情報が線として理解できた」「興味深く実用的な知識が得られた」「実際に調べることで様々な問題点に気付けた」など、授業の効果に対する高い評価が寄せられました。アンケート結果では、92.3%の学生が授業を他者にも推奨したいと回答しています。
また、この授業スタイルは新型コロナウイルス以外にも自然災害による学びの中断を防ぐ手法として有効であり、将来的には多くの教育機関での導入が期待されています。
担当教員である鈴木崇弘教授は、寄付した企業オシンテックの協力に深く感謝するとともに、オンライン教育の新しい可能性を示しました。教育の質を高めるために、対面授業だけでなく、ICTを駆使した新たな学びの場が求められる今、今回の取り組みはその一例として注目されています。
このように、国境を超えた共同作業を通じて国際的な視野を広げる機会は、日本の留学生にとっても貴重な経験となります。今後の展開にも期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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株式会社オシンテック
- 住所
- 兵庫県神戸市東灘区
- 電話番号
-
078-779-5007