名鉄グループが不動産私募ファンド運用を開始
名鉄グループは新たな一歩を踏み出しました。中長期経営戦略に基づき、地域づくりや経営強化を目指して、2024年12月に不動産私募ファンドの第1号を組成・運用する運びとなりました。これにより、名鉄グループの不動産事業の継続的な成長と資金効率の向上が期待されます。
背景と狙い
名鉄グループでは、成長が見込まれる市場の展開強化を重要テーマとして掲げています。特に、収益力を高めることを目指して、アセットマネジメント事業に本格的に参入することを決定しました。今回のファンド運用開始は、その一環としての大きなステップです。
不動産事業の複線化
名鉄グループは、この新たなファンドの活用に加え、外部資源の取得や開発事業にも積極的に乗り出していく方針です。それにより、不動産事業をさらに複線化し、さまざまな収益源を確保することが目標です。
第1号ファンドの概要
この不動産私募ファンドは、名古屋都心部を対象にした共同住宅を含む愛知県内の底地を対象としています。組成日は2025年1月31日で、資産規模は約94億円に上ります。名鉄都市開発だけでなく、日本政策投資銀行や地域の事業会社も出資者として名を連ねており、信託銀行や地域金融機関も貸付人として協力します。
地域価値の向上に向けて
名鉄グループは、不動産事業のノウハウを最大限に活用し、地域の発展に寄与するため、「ひらかれたまちづくり」を推進します。これは、地域の価値を高めることに繋がり、さらには中部圏全体の発展に寄与することが期待されます。今回のファンド組成は、名鉄が地域に根ざした企業であり続けるための重要な施策となります。
最後に
今回の取り組みは、名鉄グループが今後どのような方向性で地域と共に成長していくのかを示す重要な事例です。投資者や地域社会との連携を深めながら、新しい価値を創造していく姿に期待が寄せられています。