物流プラットフォーム「ハコベル」の新たな挑戦
事業承継の背景
物流業界の持続的成長を目指す「ハコベル」は、モノフル運営のトラック受付と予約サービス『トラック簿』を承継します。この承継は、同社のミッション「物流の “次” を発明する」に沿ったもので、未来の日本のインフラを築くための重要な一歩と位置づけられています。
ハコベルは、車両登録数約59,000台、登録運送会社数約19,000社を誇るトラックマッチングサービス「ハコベル運送手配」を起点に、荷主向けに様々な物流DXを推進してきました。新たに加わる『トラック簿』は、荷待ち時間や荷役時間の削減を目的としており、政府の政策でも物流の革新が求められています。
『トラック簿』の特徴と成長
『トラック簿』は、トラック受付や予約サービスを提供するSaaSプロダクトであり、業界内での導入拠点数は業界2位を誇ります。27万人以上のトラックドライバーが利用しており、その操作の容易さやコストパフォーマンスの高さが評価されています。700以上の物流拠点で導入されており、各企業のニーズに合わせた柔軟なプランが設けられています。
ドライバーにとって直感的な操作が可能であるため、その使いやすさが支持されています。また、ハコベルの既存プロダクトとの高い親和性が期待されます。
事業承継の実施スケジュール
本事業承継は、2024年9月10日付けで吸収分割契約が締結され、2024年11月1日には正式に権利が移行する予定です。今回の承継により、ハコベルは物流業界への貢献をさらに強化し、次世代の物流インフラを形成することを目指します。
関係者のコメント
株式会社モノフル、代表取締役社長 藤岡 洋介氏
藤岡氏は、この承継が物流業界の発展を促進するものであり、トラック簿がハコベルでの運営によりさらなる成長を遂げることを期待しています。彼は、様々なステークホルダーがこの取り組みから利益を享受できると信じており、物流という社会インフラの重要性を強調しています。
ハコベル株式会社、代表取締役CEO 狭間 健志氏
狭間氏は、物流を持続的に発展させるプラットフォームを作るというビジョンのもと、『トラック簿』を加えることで顧客ニーズに対する価値を高めることができると述べています。彼にとって、トラック管理の領域は戦略上極めて重要であり、この貴重な機会を通じてさらなる成長を遂げると同時に、業界全体のDXを推進する役割を担うことの意義を強調しました。
まとめ
ハコベルの新たなサービス承継は、物流業界の持続的な成長を目指す戦略の一環として位置づけられています。「トラック簿」がもたらす利便性と効率性が、新たな物流イノベーションを推進していくでしょう。今後の展開が期待されます。