台湾の半導体産業が新たな成長期に突入
台湾の半導体業界は、新しい工場の建設ラッシュに支えられ、急成長を遂げています。特に、TSMC(台湾積体電路製造)をはじめとした企業が新たな先進工場を続々と完成させており、これにより台湾の半導体設備メーカーにとって過去最大のビジネスチャンスが到来しています。
半導体設備の生産額が初めて2,000億元を突破
2025年の台湾半導体設備製造業の生産額は、AIの需要を受けて前年比の2倍以上となる約2,097億5,300万台湾元に達し、初めて2,000億元を越える見込みです。この背景には、ファウンドリーの拡大投資があり、特にAI半導体向けの先進パッケージング技術「CoWoS」の需要が急増しています。多くの企業がこの特需に応えるべく、受注を満杯にしています。
宇隆科技(ターボインターナショナル)の新戦略
自動車部品の大手である宇隆科技は、自社開発の減速機と信邦電子のワイヤーハーネスを組み合わせて一括供給するモジュール型体制を確立しました。この取り組みは、米国のAIロボット市場を狙ったもので、特にアメリカのメーカーが中国サプライチェーンから撤退する中で、2026年の本格的な受注を目指しています。
伯鑫工具(Proxene)の業界再編
一方、産業用モンキーレンチの大手である伯鑫工具は、経営効率の向上を図るため、ゴルフクラブの受託生産大手である復盛応用科技の傘下に入りました。これにより、双方の共通技術である「材料」や「金属加工」を活用し、生産性を高めつつ海外市場への進出を目指しています。
汎用機械設備製造業の全体的な成長
2025年には、台湾のその他汎用機械設備製造業も売上高が前年比17.85%増と大きく成長しました。これは、米国の関税発動前の駆け込み需要や台商のUターン投資によるもので、総販売額は1,815億6,100万元に上ります。一方で、中国の輸入代替政策による輸出減(約3.11%減)や、AIブームに伴うレーザー加工装置などの輸入増(約17.53%増)も見られます。
まとめ
これからの数年間、台湾の半導体および機械設備業界は急速な成長が見込まれ、企業の戦略や投資がその成長をさらに加速させる要因となるでしょう。異業種の連携や新技術の開発が進む中、台湾の製造業は国際競争力を強化していくことが期待されています。