広島市中区にある叡啓大学は、新規事業の創出を目的とする「共創プロジェクト」を開始し、企業と学生が協働する場を提供しています。この取り組みは、学生にとって専門知識を実践的に活用する良い機会であり、企業にとっては新たな視点を獲得するチャンスでもあります。
この共創プロジェクトは、学生が企業と共同で新たな事業を創出するためのプラットフォームで、教員の指導の下で具体的なプロジェクトを進めます。企業側は、新しい事業開発に必要なアイデアと若手人材の発掘を目指し、オープンな協力体制を構築します。
今年度、プロジェクトに参加する企業として、常石商事株式会社をはじめ、シンギ、オガワエコノス、荒谷建設コンサルタントの4社が名を連ねています。各社は、それぞれの業界での課題や新たな価値創出に向けたテーマを持ち、次世代のリーダーである学生との連携を図る姿勢を示しています。
例えば、常石商事では新規事業開発のプロセスを見直し、アイデアの創出を目指しています。また、シンギは持続可能性を意識した新しい容器フィルムの開発を行うなど、環境問題にも取り組んでいます。加えて、オガワエコノスは廃棄物処理の見直しを行い、経済の循環を促進するための新たな手法を検討しています。荒谷建設コンサルタントも、地域の自然環境を守る施策の立案に力を入れており、各社が自社の強みを活かしたプロジェクトを展開しています。
2023年12月5日、叡啓大学内で企業ピッチが開催され、選考を通じて学生が参加するプロジェクトの案内が行われました。企業の代表者が自身の事業理念や学生との協働について熱意を持って語り、学生たちにとって貴重な学びの機会となりました。
このピッチイベントでは、学生は興味のあるプロジェクトにエントリーし、企業の選考を経て年内にはメンバーが決定されます。その後、1月からの3か月間、学生は企業と毎週8時間の活動を行い、具体的な成果物を目指してプロジェクトを進める予定です。また、2025年にはこのプロジェクトの成果を発表する最終報告会も予定されており、地域の方々や関心を持つ企業に参加を呼びかけています。
叡啓大学は、このように地域の企業と連携して新しいビジネスモデルの創出を目指し、未来を担う若者たちへ価値ある学習機会を提供し続けています。参加企業も随時募集中であるため、新たな挑戦を考えている企業はぜひ問い合わせてみてください。
詳細は叡啓大学の公式ウェブサイトで確認できます。