生物多様性の未来を共に築く
2023年9月9日、博報堂DYホールディングスが「生物多様性枠組スマート版」を発表しました。この取り組みは、国際目標である昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)の達成へ向けたもので、あらゆる社会による行動を促すことを目的としています。
環境省をはじめとする各省庁と共に、2030生物多様性枠組実現日本会議(J-GBF)が構築したこの枠組みは、生物多様性の重要性を理解し行動に移すためのガイドラインです。日本では2050年ビジョンとして「自然と共生する世界」が掲げられ、2030年までの具体的な目標として23のアクションが設定されています。
未来を見据えたクリエイティブなアプローチ
博報堂のクリエイティブチームは、これらの目標を日本語でわかりやすく伝えることで、国民一人ひとりが行動に参加できるような仕組みを作りました。「Whole-of-Society Approach」を基盤に、企業や団体、個人がそれぞれの立場で生物多様性の保全に貢献できる環境を整備します。
「生物多様性枠組スマート版」は、単に情報を提供するのではなく、実際にどのような行動を取ればよいのか、具体的なステップを示しています。例えば、地域社会での生物多様性に関するイベント、学校教育プログラムへの導入、企業のCSR活動への活用など、多岐にわたる利用が見込まれています。
国際キャンペーンとの連携
また、2023年12月には生物多様性条約第16回締約国会議(COP16)がコロンビアで開催される予定です。この会議では、国際社会が一体となって生物多様性の確保に向けた具体的な方策を協議します。日本の取り組みも、この国際的な流れと連動しながら進められています。
実際、環境省では生物多様性国家戦略やネイチャーポジティブ経済移行戦略、市民活動促進法などの政策が並行して進行中です。これらはすべて、生物多様性の保全と持続可能な利用を目的としており、博報堂の新たな取り組みもその一環に位置づけられています。
まとめ
生物多様性の未来を守るためには、国民一人ひとりの意識改革と行動が求められています。博報堂が提案する「生物多様性枠組スマート版」は、その一助となり、持続可能な社会を築くためのメッセージを広めることを目指しています。この機会に、私たちもそれぞれの立場で何ができるかを考え、具体的な行動に移していく必要があります。国際的な目標と国内の取り組みが連携することで、より良い未来を築くための道が開かれることでしょう。これからの動きに注目です。