Defiosが始める生成AI革命
近年、ゲームの世界は急速な進化を遂げています。その中で、Defios株式会社が発表した「ValorAI」は、ゲーム業界に新しい風を吹き込むテクノロジーとして注目されています。今回、元カプコンモバイル社長である世古学氏がアドバイザーに就任したことで、ValorAIの可能性が大きく広がることが期待されています。
世古学氏のビジョン
世古氏は、これまでのキャリアを通じて複数の成功を収めており、特にモバイルゲームの分野では知られています。「AIとゲームの融合は、今後の世界的な潮流になる」との考えを持つ彼は、ValorAIが日本発の技術でグローバルなゲーム体験を進化させるきっかけになると確信しています。世古氏はカプコンにおいて数々のヒット作を生み出し、自由な発想を持ったクリエイターたちと共に活動してきました。
世古氏は松下電器産業(現パナソニック)でシステムエンジニアとして、そしてカプコンではモバイルコンテンツの開発において、数多くの成功を収めました。彼の業績には、世界初のフリーミアムモデルを採用した「Smurfs’ Village」のリリースや、64か国でのApp Storeにおける売上1位達成などが含まれています。さらに、彼はeSportsやさまざまなプロジェクトにおいても成功を収めてきました。
ValorAIとは
ValorAIは、生成AIをゲームに低コストで容易に実装できる開発者向けのミドルウェアです。このツールは、ノーコードでAI NPCやAIシステムを開発でき、UnityやUnreal Engineをはじめとする主要なゲームエンジンで動作します。また、API料金を抑えたローカルLLMにも対応しており、ゲーム内で高速に動作する推論ランタイムも搭載しています。
現在、ValorAIはα版を公開しており、開発者はその利用申請が可能です。直感的なユーザーインターフェイスにより、ノードを接続することでAIの挙動を制御できることが大きな魅力です。感情分析や質問分類、RAGと呼ばれる技術など、さまざまな機能を搭載しており、高度なAI制御が可能です。
Defiosの取り組み
Defios株式会社は、エッジAIの実現を強みにした企業で、技術の実運用化の障壁を解消し、より多くの人々に先端技術を提供することをミッションとしています。代表取締役の近藤鯛貴氏は、世古氏をアドバイザーに迎えたことで、ゲームクリエイターがAIを活用して新しい“遊び”を創出できる環境を整える重要な一歩を踏み出せたと語ります。
現在、Defiosには熟練の開発者が集結しており、ValorAIを活用したカジュアルホラーゲームを開発しています。この新作ゲームでは、世古氏の知見を生かし、AIによる全く新しいホラー体験を提供することを目指しています。
期待の高まり
「ValorAI」が導入する新しい技術は、今後のゲーム業界において大きな影響を与えることでしょう。世古氏の豊富な経験とDefiosのエッジAI技術が融合することで、新たなゲーム体験が生まれることに期待が高まっています。これからの展開から目が離せません。
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