協和精工、新体制で世界へ
2014-05-28 11:00:12
協和精工、新社長に鈴木豪氏就任 ブランド事業強化で世界展開へ
精密工具と時計の製造メーカーである協和精工株式会社が、新たな体制で世界市場への挑戦を表明した。6月1日付で、鈴木豪氏が代表取締役社長に就任。前社長の鈴木耕一氏は相談役最高顧問に就任する。
新社長の鈴木氏は、就任にあたりブランド事業の強化と独自製品開発に注力し、世界に通用する製造メーカーを目指すと意気込みを語った。
協和精工は、精密工具製造と、自社ブランド腕時計「MINASE(ミナセ)」の製造を主力事業としている。鈴木新社長は、これらの事業の更なる発展を目指すとともに、2月に発表された雪国対応型・太陽電池パネル取付台「スノーターン90」のような、技術力を活かした新規事業の開拓にも積極的に取り組む方針だ。
「MINASE」は、秋田県湯沢市皆瀬のアトリエで製造されており、日本の伝統的な匠の技とクラフトマンシップを凝縮した、高品質な腕時計として世界的な評価を得ている。特に、ザラツ研磨技術は、日本でも数人しかいない熟練の技術者が手掛ける希少な技術であり、ブランドの価値を高めている。
協和精工の精密工具は、金型業界や加工メーカーを中心に広く利用されている。スマートフォンや携帯電話、自動車、航空機、医療機器など、軽量化が進む様々な分野でその技術が貢献している。特に、PCDダイヤモンド工具は、超硬とPCDを焼結させ一体化しスパイラル形状にするという独自の技術で、刃径φ0.1~6.0mmのオンリーワン製品を生み出している。
鈴木新社長は1971年生まれ。千葉県出身で中央学院大学卒業後、OA機器商社を経て1999年に協和精工に入社。時計と工具の営業部門で活躍し、取締役事業本部長営業企画部部長を歴任してきた経験を持つ。
協和精工は1963年に東京で創業。1973年には秋田県湯沢市に工場を設立し、現在では秋田県雄勝郡羽後町に本社を構える。精密工具の製造販売に加え、腕時計の製造販売も手掛けている。
今回の社長交代と新体制によって、協和精工はさらなる発展とグローバル化を目指し、世界市場での存在感を高めていくことが期待される。
会社情報
- 会社名
-
協和精工株式会社
- 住所
- 秋田県雄勝郡羽後町林崎字三ツ盛34-1
- 電話番号
-
0183-62-2030