沖縄の共同研究
2020-12-23 12:00:07
RPAとオープンデータを活用した沖縄の共同研究プロジェクト
最近、SBI AntWorks Asia株式会社が沖縄オープンラボラトリとの間で、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を駆使したオープンデータの活用に関する共同研究を始めることが発表されました。これにより、デジタル技術を使用した市民へのサービス向上が期待されています。
共同研究の目的
この共同研究の目的は、広範囲にわたる公開データを効率的に収集し、市民にとってわかりやすい形に変換することです。特に、新型コロナウイルスの影響により、地域ごとの情報、感染者数や医療機関への情報が急務となっている中で、そのデータの可視性を高めるための取り組みです。多様なフォーマットで公開されるデータの中から、必要な情報を簡単に取得し、分析できる仕組みが求められています。
SBI AntWorks Asiaの提供する「ANTstein SQUARE」というプラットフォームは、業務の自動化やAI技術を組み合わせた多機能なソリューションです。このプラットフォームには、業務を自動化する「QueenBOT RPA」や、AIを駆使して業務プロセスを見つけ出す「Process Discovery」、文書からデータを読み取る「Cognitive Machine Reading」など、さまざまな機能が含まれています。
市民へのイノベーション
沖縄オープンラボラトリの石川晃久主査は、この共同研究を通じて、問題解決のために市民がテクノロジーを利用できる土台を作ることができると述べています。市民がこれらの技術を使って、日々の困りごとや社会問題に対処する「Civic Tech」、つまり市民が主体となる技術革新を促進することが目的です。
課題の現実
沖縄オープンラボラトリの教育的な視点から見ると、オープンデータは一般には人間向けのデータ形式が多く、コンピュータが扱うには不便が生じています。例えばPDFファイルは機械にとっては難解なフォーマットです。これをRPAによって自動でデータを収集し、変換させることで、情報へのアクセスが容易になり、市民の期待に応えることが可能になります。
共同研究の枠組み
この取り組みは、沖縄オープンラボラトリが提唱するSIDG(Social Innovation Design Group)が中心となり進めています。彼らはオープンデータやオープンソースソフトウェアを活用して市民の生活を良くするためのイノベーションを図る活動を実施しています。
企業背景
SBI AntWorks Asiaは、シンガポールに本社を置くAntWorks Pte.Ltd.の子会社で、日本国内向けに自社の製品を展開しています。AntWorksは、AIやRPAの技術で注目され、米国の財団SIIAのCODiEアワードで受賞するなど、着実に成長を遂げています。
この共同研究に関心がある方は、SBI AntWorks Asiaまたは沖縄オープンラボラトリまでお問い合わせください。市民が信頼できる情報にアクセスできる未来を共に築くことが期待されています。
会社情報
- 会社名
-
SBI AntWorks Asia株式会社
- 住所
- 東京都港区六本木1-6-1泉ガーデンタワー
- 電話番号
-
03-6229-1176