新たな遠隔看取り
2025-09-01 14:50:41

シェアメディカル、遠隔看取りサービスで医療の新時代へ

新たな医療の幕開け、シェアメディカルの「遠隔看取り」サービス



株式会社シェアメディカルは、日本初となる「遠隔看取り」サービスを開始することを発表しました。このサービスは、同社の独自技術であるデジタル聴診デバイス「ネクステート」と、医療用チャットサービス「メディラインワークプレイス」を活用しています。従来の医療システムでは難しかった遠隔での死亡確認が可能となるこのサービスは、特に地域医療の課題や災害時の医療提供に大きな意義を持つものです。

防災と医療の両立



9月1日は防災の日に制定されており、シェアメディカルはこの日を選んでサービスを発表しました。大規模な災害時には、医療機関が機能しなくなる可能性もあり、死亡確認のための医師派遣が難しくなることが懸念されています。この新サービスにより、医療従事者は移動時間を削減し、必要な時間に確実に医療サービスを提供できるようになります。

医療過疎の現実



日本国内では、医師不足や医療過疎地域の拡大が深刻な問題となっています。特に離島や中山間地域では、一人の医師が数時間もかけて現地に赴くことが必要な場合もあります。医師の高齢化が進んでいるため、対応がさらに困難になっています。これにより、無医地区は700地区以上、約1.5万人に及ぶとのデータもあり、深刻な状況が続いています。

遠隔看取りシステムの概要



シェアメディカルの新しいサービスは、以下のフローで実施されます。まず、現地の看護師が患者の状況をデジタルデバイスで撮影し、医師に送信。次に、オンライン診療ツールを通じてリアルタイムで医師と接続し、聴診デバイスを用いて心音や呼吸音を遠隔で確認します。このプロセスを経て、医師が死亡確認を行ない、必要に応じて看護師が書類作成を行います。

終末期医療のDX化



シェアメディカルは「医療DX令和ビジョン2030」に基づいて、デジタル技術を活用して医療の質向上を目指しています。遠隔看取りサービスは、高齢化社会においても尊厳ある看取りを実現するための重要な手段とされています。患者が慣れ親しんだ環境で最期を迎えることを可能にすることで、彼らの希望に沿った対応ができるように努めています。

メディラインワークプレイスの役割



「メディラインワークプレイス」は、医療従事者の専用メッセージングサービスです。ここでは、医師、看護師、薬剤師、ケアマネージャーが情報を共有することができ、地域医療の質向上につながります。高セキュリティのクラウドサービスを採用し、ユーザー数制限がない料金体系が特徴で、医療機関の運営負担を軽減します。

未来の医療への期待



シェアメディカルは、今後も「遠隔看取り」を通じて地域医療に貢献し、高齢者が尊厳をもって生活できる社会を目指していきます。医療現場の課題に対して、革新的なテクノロジーを用いることで、全ての関係者が満足できる医療の提供を実現していく意向です。新たな医療の形として、シェアメディカルの取り組みに注目が集まっています。


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会社情報

会社名
株式会社シェアメディカル
住所
東京都千代田区大手町1-6-1SPACES大手町ビル
電話番号
050-3612-8255

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