ボスニアの木彫り芸術
2025-12-05 10:56:19

深澤直人氏が語るボスニア伝統木彫りの未来とデザイン

ボスニアが育む革新と伝統のコラボレーション



東京・青山で開催中の「ZANAT」企画展は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されているボスニア・ヘルツェゴビナの伝統的な木彫り技術を基にした、魅力的な家具コレクションを通じて、多くの人々の目を引いています。展覧会は株式会社アクタスにより開催され、特に注目されたのは、10月31日に実施されたトークセッションです。ここでは、ZANATのオーナーであるオルハン・ニクシッチ氏と、著名デザイナーの深澤直人氏、デザインジャーナリストの山田泰巨氏による熱い議論が行われました。

ZANATの歴史と特色



ZANATの起源は19世紀末に遡ります。創設者であるガノ・ニクシッチ氏が、木彫り技術を習得し、家族の技術として受け継いできた歴史を持っています。その品質と独自性は国際的にも評価され、2017年にはユネスコ無形文化遺産として登録されています。ZANATは、モダンデザインと創業時からの手仕事を大切にし、深澤氏を含む世界的に著名なデザイナーと協働しながら、新たな革新的プロダクトを生み出し続けています。木材はボスニア産のウォールナットやチェリー、アッシュが使用されており、地元の職人による手によって設計・製作されています。

モダンデザインとの出会い



トークセッションでは、ニクシッチ氏がZANATの理念や背景、そしてモダンデザインとの出会いについて語りました。戦争や紛争を経ても、伝統を捨てずに新たな生活様式に合わせている彼の姿勢は、多くの参加者に感銘を与えました。ニクシッチ氏は、モダンな生活様式に適応する方法を模索しており、「伝統工芸にモダンさを取り入れることが可能だ」と強く主張します。

深澤氏はZANATとのコラボレーションの中で、特有のデザインアプローチと「Made in Local」の姿勢に強く共鳴し、実際に手仕事に触れることで得たインスピレーションを語ります。プランニング段階では、デザイン図面だけでなく、彫り方まで具体的に指示を出すことで、新しい体験を得ることができたと述べました。特に、手仕事が持つ無限の可能性に触れ、制作過程での感動も語られました。

環境への配慮と未来への展望



さらに、ニクシッチ氏が説明したのは、若手職人の育成や端材の有効活用についての取り組みです。ZANATでは無駄のない物作りを志向しており、世界中のデザイナーとのコラボレーションを図るため、パターンライブラリーという新たな試みを行っています。その結果、ZANATの家具は実用性とアート性を兼ね備え、国際的なレストランでも使用され、ますます注目が集まっています。

アクタスの役割と展望



トークセッションの最後には、アクタスの野口礼氏が、ZANATとのパートナーシップについての思いを語りました。「我々は、文化やデザインの継承が必要であると感じており、ZANATとの出会いはその証です。今後も後世に伝えるべき価値のあるデザインを発信していくことに力を入れたい」と述べました。

展覧会概要



この企画展は2023年12月14日まで開催され、アクタス・青山店にてZANATの代表的なコレクションが展示されています。来場者は、手づくりの温かみと美しさに触れることで、ZANATの独自の世界観を体験することができます。ぜひ、伝統とモダンが共存する魅力あふれる空間を訪れてみてください。


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会社情報

会社名
株式会社アクタス
住所
東京都新宿区新宿2-19-1BYGS新宿ビル12F
電話番号

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