渋谷で晴雨兼用傘の本格展開がスタート!熱中症対策も兼ねた新プロジェクト
2023年9月3日、東急不動産ホールディングス株式会社(東急不動産HD)と傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営する株式会社Nature Innovation Groupは、渋谷区における新たな取り組みとして、晴雨兼用傘の本格的な提供を開始しました。このプロジェクトは「傘のいらない街 渋谷」と呼ばれ、渋谷駅を中心としたエリアの環境保全と経済活性化を目指しています。
1. プロジェクトの背景
現在、全国各地で猛暑が続いており、熱中症対策が急務とされています。環境省によれば、日傘を利用することにより、暑さ指数が1~3℃低下し、熱中症のリスクが軽減される効果があるとされています。それに加えて、男性にとっての日傘利用に対する抵抗感も問題視されており、調査によれば男性の44.6%が日傘を購入することに躊躇していることが明らかになっています。このような背景から、全ての人に使いやすい日傘の提供が求められているのです。
特に渋谷区では、コンビニを超える傘のレンタルスポットを設置し、「使い捨て傘ゼロ」を目指しています。これは環境負荷を低減し、渋谷の資産価値向上を狙ったものでもあります。
2. 晴雨兼用傘の詳細
東急不動産HDが製作したオリジナルの晴雨兼用傘は、一級遮光の特性を持ち、遮光率は98%を超えています。また、紫外線遮蔽率も同じく98%で、猛暑日でも安心して使用できる設計になっています。特にデザインには、男性も使いやすい要素を取り入れ、「WE ARE GREEN」のスローガンがアクセントになっています。
さらに、これらの傘は渋谷駅から半径600m以内に、100か所以上のレンタルスポットで提供される予定です。コンビニよりも多くのスポットが設置され、日常的に利用が期待されています。
3. 日傘利用推進の背景
今年の夏は、全国的に「10年に一度レベル」の高温が続き、梅雨の期間も短くなっています。熱中症による救急搬送者数も増加し、過去最多の95,137人に達しました。このような状況下で、日傘利用は熱中症対策の一つとして非常に効果的です。調査結果によると、男性の回答者の中で、日傘を利用したいと考える人が多い一方で、実際の購入には抵抗を感じる人が多いことが分かりました。
4. 今後の展望
「傘のいらない街 渋谷」プロジェクトは、今後さらに拡大を予定しています。すでに商業施設「ハラカド」などに22か所のレンタルスポットが設置され、全体で100か所の目標に向かって進んでいます。また、今後は「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト」の一環として、全国の自治体や企業との連携も図っています。
5. まとめ
このプロジェクトは、渋谷の街をより快適にするとともに、持続可能な社会への一歩として注目されています。東急不動産HDとアイカサの取り組みにより、渋谷での日々の移動がさらに便利で快適になることが期待されています。これからの季節、ぜひこの新しい傘の利用を検討してみてはいかがでしょうか。