建築情報学会主催シンポジウム「BEYOND BIM」の開催
建築業界のデジタル革命を進めるため、建築情報学会は2021年8月19日、オンラインシンポジウム「建築・都市情報データの社会的活用とその条件 -BEYOND BIM」を開催します。これにより、建築界におけるデータの有効活用が新たな価値を生み出す可能性について探求していきます。
イベント概要
本シンポジウムは、現代の建築データを有効活用するために必要な制度や技術についての議論を深めるために3つのパートに分けて構成されています。
第1部: 次世代技術と建築・都市情報
このセッションでは、BIM(Building Information Modeling)データと革新的なテクノロジーの関係が探求されます。AI(人工知能)、NFT(非代替性トークン)、ビッグデータ、IoT(モノのインターネット)など、次世代技術の視点から、建築の未来にどのような影響を与えるのかを考察します。
パネリストとして、アンドパッドの執行役員である今井亮介さん、産業技術総合研究所の大西正輝さん、スタートバーンの施井泰平さんが登壇し、最新の技術が与える影響について議論します。モデレーターは、東京大学の豊田啓介教授。
第2部: 経済と建築・都市情報
次に、BIMデータを通じた都市経済活動の実現とその倫理的な課題が話し合われます。このセッションでは、プロパティデータバンクの板谷敏正さん、Unique Worksの関戸博高さん、東京大学の吉村有司さんが登壇し、データを基にした経済活動がどのように進展するのかを議論します。
モデレーターには、竹中工務店の粕谷貴司さんが参加し、各専門家の観点から新しい経済モデルに関するディスカッションが行われます。
第3部: 法制度・社会規範と建築・都市情報
最終部では、BIMデータを社会におけるデータ活用とどのように結びつけるかが課題として取り上げられます。武邑光裕さん(武邑塾塾長)、田伏翔一さん(国土交通省)、水野祐さん(法律家)が登壇し、それぞれの立場から法律や社会規範について意見を交わします。
モデレーターは慶應義塾大学の池田靖史教授が務め、法律や倫理面での問題点を掘り下げます。
参加方法
参加希望の方は、建築情報学会の会員であれば無料で参加可能ですが、非会員は有料(2,000円)となります。視聴URLは、参加登録後に送付される予定です。シンポジウム終了後にはオンライン懇親会も予定されています。
建築情報学会について
建築情報学会は、建築や都市に関する情報の収集・分析・蓄積を行うコミュニティです。2020年に設立され、分野横断的な議論を促進しています。会員には、建築家、エンジニア、学生など多様な背景を持つ方々が参加しており、ようやく築かれたネットワークのもと、さらなる発展を目指しています。
ぜひ、BIMデータとその社会的活用に関心のある方々の参加をお待ちしています。
詳細な情報は、
建築情報学会公式ウェブサイトをチェックしてください。